株主総会は娘さんの社長側の勝利で終わり、大塚会長は取締役から退任となりました。
近年の株主の機関投資家やファンドなどは、久美子社長の経営方針を選択したわけです。富裕層を
ターゲットとした会員制という会長の戦略を旧いと感じたようです。
同族経営は企業の成長段階ではにそれなりに力を発揮します。しかし、上場を実現した以降は、「同族ではない株主」の評価に耐えうるやり方に変えていかねばなりません。
成功者によく見かけることですが、「成功を実現したやり方」を捨てられず、新たな経営戦略を打ち出せなかったということでしょうか。
さて、勝利した久美子社長ですが、早速いばらの道が待ち受けています。今回の騒動の後始末です。
まず傷付いたブランドを修復し、離れていった顧客対策です。さらに、会長側に付いた従業員を含め、
働き手の気持ちの一体化です。
でも最も大事で難しいのは、これからの業績回復です。来年の株主総会までに株主が納得する数字を示さねばなりません。
国内需要だけでは売り上げは静かに減っていきます。またライバルとの競争も大変です。
店舗網の見直しというデイフェンスだけでは限界があります。今話題の「外国人消費者」を取り込む知恵、例えば帰国後まで注文した高級家具を配達するなど、社員から様々なアイディアを出させることです。
「終わればノーサイド」で「一丸となった新大塚家具」に変われるかどうか、
久美子社長の「上場会社の経営者」の手腕が試されることになりそうです。