中国が設立を主導しているアジアインフラ投資銀行に、ためらっていた欧米諸国や新興国のほとんどが雪崩をうって参加を決断しました。米国と日本だけが取り残されました。
中国政府の首脳は、中国が世界の中心との「中華思想」が何世紀ぶりに復活した喜びをかみしめているにちがいありません。百年単位で考える中国人にとって、この百年の雌伏は「瞬きの時間」だったのかも。
個々の企業の活動はともかく、一国経済の視点では、近年は金融がコントロールする時代になりました。「金融本位主義経済」です。アベノミクスではありませんが、利下げや量的緩和など、各国の現在の政策のほとんどが「金融政策」です。
「金融」の重要性は国内経済のみならず、世界経済においても同様です。大国になりつつある中国が、国際金融の分野でも覇権に近づきたい、人民元を国際通貨にしたいとの願いの第一歩がAIIBの実現なのでしょう。
ややもすれば国際ルールを無視する中国が、この銀行の運営を通じて、国際ルールの遵守を習得するならば、世界平和にとっても喜ばしいことではないでしょうか。