MGCハイパトファンの代替品、国際製M28(旧) | tdfmriのブログ

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今回は、何年も前に中古で購入した国際産業製、旧ハイウェイパトロールマン357を紹介します。

キャロムのブラックスチールっぽい色で塗られ、トリガーガードの後部根元にクラックが入っており、サイドプレートのスクリューも1本壊れていてジャンク価格でした。
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本機はMGC製ハイパト41のコピーであることが有名ですが、同一箇所とオリジナル箇所を紹介してゆきます。


○モデルアップの元ネタ(実銃)

実銃では、バレルにも刻印のあるM28に3.5インチはありません。たぶんM27やモデルナンバー制前の.357リボ(Nフレ5スクリュー)の3.5インチモデルあたりがベース形状だと思います。

○MGCコピーといわれる所以

外観形状や銃身長から始まってトリガー、片持ち仕様のシアーを内臓したハンマー、スライドストップ、メインSPが板バネでなくコイル、サイドプレートの分割等、枚挙に暇がありません。
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写っていませんが、ウェイトを兼ねてシュラウド内部で作動するロッキングボルトや、金型構造上、中子の一部と思われる謎の凹形状(右端)もMGCオリジナルです ←断言。


○国際のオリジナル部分

エキストラクター周りは、当時の国際金属モデル同様に、シリンダー中心にピンが貫通しておらず、サムピースを押してもロッキングボルトが作動しません。↓上:国際、下:MGC
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したがってヨークを止める穴に切削加工の逃がしが入っており、MGCのオリジナル構造のよさをスポイルしてしまっていることが残念です。ハンマーピンもMGCと違ってサイドプレートまで達しておらず片持ちで、強度的にも不安が残り、連射したときの作動もイマイチぎこちないです。MGCはサイドプレートの穴まで貫通し、両持ちとなりスムーズです。

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グリップは茶色のケミカルウッドがMGC、黒の光沢ABSが国際製です。内側のリブの入れ方までコピーされていて、まるで同じ型で成形されて様に見えますが、グリップアダプターの切り欠きと、表のチェッカリングの目が違うので別型と分かります。

MGCに無い点は、バレルバリエーションで6インチがあり、こちらは細身のテーパードバレルでスマートなデザインです。
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これをベースに「太陽にほえろ!」のジーパン用ミリポリを作りたいなあーと30年以上も前に妄想しましたが未だ実現に至っておりません。もう1丁、安価な中古品が手に入れば挑戦してみたいです。

余談ですが、M27についてはクラウンからは弾丸発射式のプラモデルが出ており、当時6インチを組みましたが、良いプロポーションでした。こちらはシングルアクションのみだったと思います。

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ワタシがこの国際ハイパトを知ったのは、宍戸錠さんが出ている横長の国際産業のカタログからです。初期は貫通シリンダーで前撃針がフォーシングコーン内にありケミカルウッドグリップ(茶)でした。6インチのグリップメダリオンはシールですが、たぶんこれが最終型だと思われます。


中学時代の友人は、この初期型3.5インチを持っていましたが、カートのネジも緩みやすく、発火の調子は良くなかったと記憶しています。その後しばらくしてシリンダー内発火に改修されてグリップもABS製の黒となり、ニューコンセプトM28がリリースされた後も価格を下げて渋谷のYMCなどで販売され、息の長いモデルとなりました。従ってMGCが41→44に変更した後も、このシルエットが好きなファンには代替品としての役割があったのではないでしょうか?
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ガバメントの同様にハイパト41コピーの件は、マルゴー44マグナムと一緒に、当時はMGCニュースで叩かれていました。もう新品流通終了から30年以上を経ているし、両社とも存在していないため、こんなレポートにまとめてみました。本当は3.5インチは塗装剥離して仕上げなおしてからUPしたかったのですが、いつになるか(Yahooブログが存続しているうちに作業できるか)分からないので、UPしておきます。