鈴木製作所 CHIEFS SPECIALです。

これは数年前に中古購入したSMG規制後のデッドストック品ですが、これの52年規制前の物をかつて所持しており、それがワタシのトイガン趣味への第一歩でした。
その個体は既に手元にありませんが、本機とともに当時の思い出などを振り返ってみます。

SMG規格をパスするため、空洞シリンダーになっております。カートリッジは弾頭サイズのものの後部が加工されており、ここにキャップ火薬(多分カネキャップのような玩具用)を詰めてハンマーで打撃させる構造です。

メカについては、ダブルアクションオンリーで、トリガーでシリンダーストップを持ち上げる方法や、巻きバネによるハンマースプリングは、以前紹介したコモダチーフと同様な構造となっております。また、ヨークをフレームに固定する方法はサイドプレートとフレームの挟み込む方法です。

実はこのモデル、マルゴーのコルトコブラと外観がウリ二つ。異なるのはマズル下方のエジェクター固定ロッドのダミーモールドとグリップメダリオンがS&Wのモールドになっているくらい。後年まで雑誌の広告等でマルゴーのコブラはよく載っていたのですがチーフはあまり見かけんせんでした。どちらが先でどちらがコピー品か、今となってはわかりませんが…。

栄光は誰のために(笑 CMCチーフより若干小さいです。
私が入手した当時は小学5年生で、昭和50年ころです。小遣いをやりくりしても入手できるのはタニオのPPKかデリンジャー、そして本機くらい。玩具店のショーケースで金色に輝く陳列品の中から刑事ドラマで使用していたものと同じ形の本機に目が留まりました。国際やマルシンのチーフには手が届きませんでしたので、中身の詳細は何も知らずに購入。
当時の価格は、確か¥2,300だったと思います。まだハイウェイパトロールマン等のABSガンが地方の玩具店頭まで普及する直前の話で、マルシンのジュニアガンもリリースは1~2年後だったかと思います。


当時のものは、シリンダーが塞がっており、カートとシリンダーの間に平玉もしくは小さく切った巻火薬を挟んでハンマーで撃発させて遊んでいました。前述のコモダチーフと同じ構造です。発火のガスはすべて後方へ抜けるためバックファイヤーが激しかったです。これら火薬のガスは腐食性が激しく、シリンダハンドやハンマースプリングを侵して故障し、廃棄処分となりました。残念ながら写真も残っていません。

メーカは違うのですが、コモダチーフにこちらのカートを装填したら、何とドンピシャでした!
実は小茂田商店(コモダ)は商社で、製造をスズキ製作所で行っていたとのことです。
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さて、初心に戻ったところで、この場所での更新は最後となります。
アーカイブはアメブロにて残してゆこうと考えます。
13年間にも渡り皆様にお読みいただき、また、多くのコメントをいただき、誠にありがとうございました。
本来ならば相互リンクいただいた方には各々ご挨拶しなければならないところですが、この場を借りて御礼いたします。
ワタシが再びどこかでこのジャンルのブログを再開して、そのページが同じ趣味の皆様のお目にかかったとしても、皆様は私だということに気づかないでしょう ←メーテルさんの言葉をもじったつもりです(笑
すべての方のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
それでは皆様、ごきげんよう