1国の経済が発展し、生産が増大するときは、1国内のお金の量も必ず増えなければなりません。増えなければ、経済の発展は阻害されます。

そこで、誰かがお金を増やさなければなりませんが、その役目は政府にあるはずです。
個人が勝手にお札を印刷して、増やすわけにはいきません。そんなことをすると、監獄行きになります。
国民の代表である政府にだけ、経済の成長に合わせて、お札を印刷し、増やす権限があるのです。

ところが、明治以降、政府はいちどもお札を発行していません。政府は、明治15年の日本銀行設立以来、お札(日銀券)の発行は、すべて日銀に任せてきたのです。

しかし、日銀は、ただお札を刷ってこれを発行することはできません。日銀は、債券、手形を買い取るのと引き換えに、日銀券を発行することができるのです。何も買い取らずに、日銀券を発行することは絶対にできません。
そうであるので、経済が急激に成長し、お金が大量に増える必要があるとき、日銀は、ほぼ、お金を増やす能力はないことになります。
そこで、今日まで政府が国債と言う債権を大量に発行して、日銀がお金を増やす手伝いをしてきたのです。
政府が国債を発行しなければ、今日の日本の経済成長はあり得なかったのです。

仮に、政府が直接お札を印刷して、これを発行していたなら、国債は全然発行する必要はなかったのです。すなわち、日本国の財政赤字はゼロになるのです。国の借金1千兆円と言うものは、存在しないことになるのです。
政府は、お金の出し方を間違えてしまっただけなのです。

生産が増大し、経済が発展するときは、政府は直接お金を出さなければならないのです。
生産の増大のない時代であったなら、日銀に任せてちょうどよかったでしょうが。なぜなら、お金の量が増えすぎて、インフレになる事は無いからです。

どうか、日本人全員が「国債は国の借金」と言う途方もない勘違いに、早く気づくべきです。