ハケンギリということが各所で
起こっているようです。
私の仕事も、ハケンの場合があります。
しかし、切られてもなんら文句は言いません。
切られるような仕事をした私が悪かったからです。
いわゆるハケンとは違う格好ですが
切られた場合を考えながら仕事をするのは
終身雇用が死語ではないかというこの時代には
あたりまえのことかもしれません。
派遣労働者が支えていた経済であるという見方も
あるかと思います。
人件費は経費の中では非常に厚い負担になります。
それを派遣に頼るわけです。
会社の負担は低くなり、社員は派遣のおかげで
仕事がやるやすくなるはずで、
派遣も、社員とは別の待遇や立場を便利にとらえ
派遣されてきたわけです。
別の見方をしましょう。
会社が雇ってくれていた。今までお金を払ってくれていた。
そう考えることはできます。
社員ではないのに、社員並みの待遇で、
場合によっては手取りは社員以上だった。
入社試験も受けていないのに、大きな会社の財力の傘の元
仕事をすることができた。
単年度契約で、辞めるのも簡単だったから気楽だった。
言い換えれば、ウマミ、がありましたね。
でも、切られると、憤慨する。
なんでだろうという率直な疑問があります。
契約期間が終えていないのに契約解除するのは
いけませんね。約束ですから。
それをハケンギリというわけです。
約束違反ですから、違約金は当然です。
しかし、それは一時金にしかなりません。
仕事で得る対価ではない。
しかし、契約を更新しないことは、前提条件として
ありうるわけですね。
契約更新しないとわかれば、がんばって次の仕事を
探すしかありません。
がんばってほしいです。
私はどちらかと言うと経営者ですから
経営が悪化したり、不況に陥ったりして
もしも派遣が居たらば、たぶん契約は更新しません。
ですから、やや経営者よりの考えかもしれません。
さて失業者が増えると社会が不安定になります。
殺伐としたり、犯罪が増えたります。
税金や特例を投入し、住居確保や行政が仕事を作ったりなど
いろいろな施策があります。
だからこそ、ハケンギリの憂き目にあった人には
がんばってほしいです。
私は経営者だからと言って、すんごく儲かっているわけじゃあないです。
ま、格好みればわかるでしょうけれども。
たぶん、同世代で普通に会社で働いて居る人より
収入は２分の１から３分の１くらいです。
所得税は払ったことがありませんから
年末調整もあんまし意味が無いくらいね。
この業界の学生は、将来教員目指している人も多いです。
その学生たちは、学生のうちは暮らしも勉強も活動も
大変なので食べたり飲んだり寝床を確保したり
年齢の大きなスタッフが面倒見たりして
上京して安心して暮らせるようにしてあげたいです。
そんな学生時代。
どうにかきょうさいに受かったりして３月３１日から日が変わり
５月になる頃に手にする初任給は
私の勤続２０年をすっかり上回る額なんですね。
おもしろいもんです。ま、そんなもんです。
自分で選んだ道ですし、毎日けっこう楽しいし、
うまいものを食べていられるし、
あまり人に文句ないし、幸せだからまあいいです。
大事なことを言いますが
自分で選んだ道を歩いているのは
私だけではないです。
みーんなそうなんです。
ハケンも教員も工場長も、みーんな誰かに強要されて
仕事をしているわけじゃあないんです。
みーんな、自分で選んだ道なんです。
「そうじゃない！」と言う人がいるなら
論破するのは簡単です。
・誰かにその仕事をせよと命令されましたか？
・それが脅迫または法律上仕方のないことでしたか？
・脅迫だったとしたら、法律で罰してもらう努力はしましたか？
・その仕事しかなかった？ほんとにそうですか？
・親がゆるさなかった？あなたは縛り付けられでもしたのでしょうか。
ね、そんな人は、少なくともこのブログを苦労しないで読める人
（日本人で読み書きが普通）には一人も居ませんね。
自分で選んだ道なんですね。
ハケンに話を戻しましょう。
ハケンも自分で選んだ道ですね。
利便性や給料に納得し、派遣になりました。
契約時「契約の途中解除」と言う項目はどうなっていたでしょう。
派遣であるなら、派遣元にもそのへんは確認したいですね。
派遣元会社から派遣されているわけで、
リストラする会社側からすれば「文句は派遣元会社に言ってくれ！」
って言いたいかも。
中途解約はいけません。
でもそのときにどういう手当てがあるのか確認しているわけで（たぶん）
その上での契約ですからね。
そのへんがうやむやであれば、法改正や告訴して勝訴目指すことも
十分可能でしょうけれど
大事なのは
「自分で選んだ道」ってことです。
自分で選んだ道がどうだったか
どういうみちにするかどう考えるか。
そんなのは誰にでもできることです。
人のせいにすべきことと
人のせいにはできないことをきちんと考えないと
ものすごく恥ずかしいことになると思います。