今回の作業車はBMW Z4
E86
Mクーペです。
当店のHP整備予約からお問合せ頂きました。
丁寧なメール内容でご予約して頂きました。
お約束通りにご来店して頂きおクルマをお預かりします。
作業内容は、
「1年点検」
「エアコンがあまり効かない」
「ABS/トラクションン/サイドブレーキの3つが点灯」(過去1度修理している)
それでは作業を進めていきましょう。
BMWテスターを接続しエラーコードや実測値など先に点検確認しておきます。
リフトUPしてボルトやナットの締め付けをやりながらブッシュやブーツに亀裂はないか、アームやロッドに曲りや損傷はないか、ボールジョイントにガタはないか、オイル漏れや水漏れはないか、その他の点検必要な箇所を点検していきます。
ブレーキパッドの摩耗やホースやキャリパーからのオイル漏れや損傷はないか、タイヤの摩耗や損傷はないか、作業を進めていきます。
リフトを下げてエンジンルームの点検、ファンベルトに亀裂や摩耗、プーリー類のガタや異音、エアーエレメントの汚れ、スパークプラグの摩耗、その他の点検。
バッテリーはバッテリーテスターを使用し確実な点検。
全体に点検をする事と私の経験での点検も含めた作業をします。
今回はABS/トラクション/サイドブレーキのランプが3つ点灯しています。
↑ABS/トラクション/サイドブレーキの3つランプが点灯しています
それではABS/トラクション/サイドブレーキがなぜ点灯しているのかを確認していきましょう。
BMWテスターでのエラーコードに沿って配線図を確認しながら電気周りの点検を進めていきます。
点検をしなければならない箇所を全て確認した結果、不具合が発生していたのはユニット/ポンプでした。
ユニット/ポンプを確認した所、過去に作業がされていた跡が残っています。
今回の作業全て内容を作成しお客様へご連絡しました。
お客様からはユニットを過去に1度修理されていた事をお聞きしてから点検作業も含め作業内容のご説明をしました。
ユニット/ポンプは高額部品です。
新品で部品交換するのか?修理するのか?(修理ができない場合あり)
少しでも金額を下げる為にりビルト品に交換するのか?それとも中古部品に交換するのか?
作業内容について全てご理解して頂きご返事は、
「全てお任せします。アプリルさんが良いと思う方法で進めて下さい。作業日数もいつでも大丈夫です」
私の話をよく聞いて頂きとてもご理解があるお客様。
それでは作業開始。
全体に点検した結果、傷んでる箇所もほとんどなく点検作業での交換部品も少なくて済みました。
バッテリー交換。
バックアップ電源を取りながらバッテリー交換します。
↑バッテリーはトランクルームにあります
↑左側、低下していたバッテリー 右側、新品のバッテリー
↑バッテリー交換しました
次の作業はワイパーブレードの交換。
↑左側、今まで使用していたワイパーブレード2本 右側、新品のワイパーブレード2本
↑今まで使用していたワイパーゴムは左に傾いています
↑新品のワイパーゴムは真っ直ぐです
次の作業はエアコンフィルター交換。
助手席の足元上に付いています。
カバーを取り外せばエアコンフィルターが出てきます
↑エアコンフィルター
↑エアコンフィルターを取り外したらゴミが落ちてきました
↑左側、汚れていたエアコンフィルター 右側、新品のエアコンフィルター
↑ゴミが溜まっています
次の作業はエアコンガスクリーニング。
エアコンクリーニングマシーンのTEXA760Rを接続しおクルマを設定、後は自動で作業を進めていきます。
1時間ぐらいで作業は完成。
エアコンガスクリーニングの結果は、
↑エアコンガスクリーニング結果
740g必要なのにガスを回収すれば505gでしたので235g足りませんでした。
エアコンガスクリーニングをする事で740gピッタリに調整し合わせたのでエアコンの仕事もキチンとできますね。
皆様、普段使用しているエアコンも効いてると感じてると思いますが、この様に機械を取付けてガスを回収したら減っているのがほとんどで感じてる温度も本当は下がってなく現状に慣れるだけだと思います。たまにはエアコンガス調整もしておかないとエアコンにオーバーな仕事をさせてる事になります。オーバーな仕事が続けばどうなるのか分かりますよね。
次の作業は3つのランプが点灯していた原因のユニット/ポンプの交換。
今回はりビルト品を使用し交換する事にしました。
りビルト品を取り寄せてからユニット/ポンプを取り外します。
Z4のユニット/ポンプの取り外しはFタイヤとタイヤハウスのカバーを取外してからユニット/ポンプを下から外します。
↑↓ユニット/ポンプ取り外しました
りビルト品が到着したので交換し取付け。
↑左側、不具合のユニット/ポンプ 右側、りビルト品のユニット/ポンプ
取外した部品を全て取り付け。
↑↓りビルト品に交換しました
取付けができればユニット/ポンプを交換してるのでコーディング作業を進めていきます。
BMWテスターを接続し進めていきます。
プログラミング/コーディングを行う
ステアリング舵角センサーの調整
プレッシャーセンサーの同期
横方向加速度センサーの同期
ブレーキライン取り違え点検
ハイドロリックユニットの機能点検
作業工程を進んでいきすべての項目が終わればBMWテスターの作業指示通りにエア抜き作業を開始。
ブレーキ専用の機械も取付けます
エア抜きが終われば完成。
メーター内に点灯していた3つのランプも消えました。
エラーコードも入力されませんでした。
作業が完成したので走行テストに行きましょう。
走行に問題はないか?ブレーキに問題はないか?その他、確認が必要な箇所を点検しておきます。
問題ありませんでしたので工場へ戻ります。
工場に戻り、ブレーキ周りからのオイル漏れが無いか締め付けは大丈夫か、など最終チェックをしておきます。
BMWテスターでのエラーコードの確認や実測値など点検。
これで作業は完成したのでお客様へご連絡しお引き取りに来て頂きました。
U様、初めて当店をご利用して頂き誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。