連続アメブロ演義「まとひ」 愛の心 | 連続アメブロ演義 まとひ

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剣龍之介のいま、つたえたい話

村の利平の赤ん坊が産婆に取り上げられた。
人手がいると、われわれも利平の家で湯を沸かしたり、布を用意したり、忙しくしていたので
喜びもひとしおだった。

「自分のためにひとつでも愛の心が働いていたことに気付くこと・・・・・・。」

利平と奥方が喜ぶのを見ながら、先生は呟かれた。
元平と王完は、利平と一緒になって喜んでいた。
先生は最後になんと仰ったのだろうか。