あなたは、たまにはのんびり電車に乗って、景色でも眺めて考え事をしたり、頭を休ませてみたりしたいと思ったことはありませんか?そんな方へのオススメの乗車方法があります。それが大回り乗車です!
1 大回り乗車とは?
大阪のJRの大都市近郊区間(あとで解説)の中では、実際の乗車した経路にかかわらず、最安値の運賃で計算するのを使い、非常に安い値段で乗車することをいいます。
注意書き
ア:乗車距離にかかわらず途中下車は絶対にできません。
(駅員がいる駅にはホームに降りれますが、無人駅では電車から降りることすらできません。)
イ:特急にも乗車可能です。(東海道新幹線の新大阪ー米原間も乗れます) ただし、別に乗車する区間の特急券が必要です。
ウ:乗車可能範囲が決められていて、JR西日本の大阪の大都市近郊区間の中でしか乗車できません。1駅でもはみ出た場合、乗車距離の運賃を支払うこととなり、安くなりません。下の画像が大阪の大都市近郊区間(大阪近郊区間)です。
なお、画像はクリックすることで拡大写真を表示することが可能です。
エ:同じ駅を2度通ることはできません。(停車しない場合も含む)
例:大阪環状線を大阪駅から1周した場合、大阪駅2回通るため不可。
以上4つが重要な注意事項です。
これらの注意事項を分かっていただけたら、早速「2」へ進んでみましょう!!
2 乗車方法
ルールを理解できたら、早速乗ってみましょう!!
A 乗車経路・JRの乗車駅・JRの降車駅を決める。
まずは、行程を立ててください。大都市なので大回りか可能な区間の本数は少なくても、1時間に1本はありますが、ヤフー乗換え案内 やナビタイム などで調べておくことをオススメします。最終的には乗車駅と、降車駅を決めてください。
B 乗車するJRの駅に行く。
行程が決まったら、乗車するJRの駅に行ってください。
C きっぷを買う。
ここがポイント!! この乗車方法のメリットはとにかく安く乗車できること!!
きっぷはいつもきっぷを買うときと同じようにします。
つまり、券売機の上にある、運賃表で降車駅の運賃を見て、その値段のきっぷを買います。 (みどりの窓口・みどりの券売機は使う必要はありません!!)
なんと、琵琶湖を1周しようが、奈良から和歌山に抜けようが、さきほどの注意書きのとおり、上の図の範囲で、同じ駅を2回以上通らない限り、その運賃で乗ることができるのです。
なので、たとえば、新今宮→天王寺の120円のきっぷで、
新今宮ー(大正経由)ー大阪ー(JR京都線)ー山科ー(湖西線)ー近江塩津ー(北陸・琵琶湖線)-草津ー(草津線)-柘植ー(関西線)-加茂ー(大和路線)-奈良ー(万葉まほろば線)-高田ー(和歌山線)-和歌山ー(阪和線)-天王寺
という経路でも、大回りのできる「大阪近郊区間」の中で、「同じ駅を2回以上とおらない」ので、120円で乗ることができます。
D 乗る
思いっきり景色を楽しんだりリラックスしたりしてください!!
E たまにある検札 どうしたらいい?
大阪から少し離れた湖西線などでたまにあるのが検札という「切符拝見」です。
「120円とかのきっぷで検札に引っかからないわけがない」と思うかもしれませんが、これは不正乗車ではありません。
なので、車掌さんには、「大回り乗車中です」と言えばいいのです!
また、たまに経路を聞く車掌さんもいます。これは、運賃が高くなるのを防ぐための我々へのサービスです!なので、Aで立てた行程をそのまま車掌さんに伝えたら大丈夫です。ひょっとしたら、気が利く車掌さんなら景色がきれいなところを教えてくれるかもしれません。検札にはおびえる必要は全くありません!!
何度もいいますが、これは不正乗車ではありません。ただしい乗車方法です。
F 降車駅で降りよう!
降車駅に着き、いよいよJRの旅は終了です!出るときは普通に自動改札にきっぷを入れると出れますが、駅によっては時間がたちすぎて改札が閉まり、「係員のいる通路へお回りください」と言われることがあります。
でも心配は不要で、素直に係員のところに行き、Dと同様に「改札出られないのですが、大回り乗車です」と言えば、99%改札から出してくれます。
あと1%は、経路を聞いてくる場合がありますが、おびえずに堂々とAで立てた行程を言えば出してくれます。
G 大回り乗車終了!
以上で大回り乗車は終了です!お疲れ様でした!
3 まとめ
いまお伝えした大回り乗車は、実は、大阪だけでなく、東京・新潟・仙台・福岡でもすることができます。ちなみに名古屋では出来ません。なので、ほかの地域でもぜひやってみてください!!大回りが出来る区間は以下のとおりです。
なお、画像はクリックすることで拡大写真を表示することが出来ます。
ではみなさんお気をつけて大回りの旅へお出かけください!!