鉄道に詳しい人が「○○編成は今日走ってるよ」とか、「○○編成は△△工場を出場したよ」とか言うのを聞いたことがあるかもしれません。
その○○にあたる部分には、アルファベット、カタカナ、数字が来るんですが、その部分のことを、「編成番号」といいます。
編成番号って何だ?
簡単に言うと、「その編成にあたえられた出席番号」です。
JRには、たくさんの車両があり、出席番号みたいに、編成を特定できるものがないと、きちんと編成を管理できません。なので、出席番号にあたる、編成番号というのが各編成に1つずつ与えられています。
そもそも編成って何??
電車の個体一両一両を「車両」といいます。
その車両がいくつか連結して、最小限動かすことが可能になったものを編成と呼びます。
ちょっと見にくいですが、この場合1つの車両に両方向に運転室がついており、1両で運転することも可能なので、これで1つの「編成」です。
かなり見にくいですが、真ん中2両に運転室がないので、この場合車庫の外で、お客さんを乗せた状態でこれ以上切り離すことができません。その場合、運転中にもうこれ以上切り離せない最小の車両の塊を「編成」といいます。この場合、少なくとも運転中に4両よりも少なくすることはできないので、4両で1編成です。
非常にみにくく申し訳ございませんが、この場合、車庫の外でお客さんを乗せた状態でも、左から4両目と5両目を切り離しても運転することは可能なのが分かります。この場合は、「運転中にもうこれ以上切り離せない最小の車両の塊が編成だ」というルールに従って、「左4両で1編成」、「右4両で1編成」の計2編成になるのです。
この1つ1つの編成に与えられた文字が編成番号です。
1 窓やプレートに書かれている場合
編成番号は、支社によっては、その編成の一番前の車両と一番後ろの車両の運転室の窓にシールで張ってあるか、プレートで分かりやすく表示しています。なので、すぐに分かると思います。
たとえば、JR東海静岡支社が持っている211系5000番代という、この編成の編成番号は下の拡大写真左上の黄色いプレートと、その下の窓にに書かれた「SS2」というのが編成番号です。
このパターンのJR:JR東海・JR東日本・JR西日本岡山支社、広島支社
2 運転室の中やスカートに書かれている場合
JR西日本JR京都線・神戸線・宝塚線・東西線・学研都市線と、滋賀県内のJRに多いのがこのパターン
たとえば、JR西日本京都支社が持っている湘南色と呼ばれる塗装をした113系という、この編成の編成番号は拡大写真のように車体の下のスカートに「C10」とかかれています。この編成の編成番号は「C10」なのです。たとえば「C10編成今京都駅発車したでー!」みたいに使います。
※スカートとは車体の下にあり、中の制御装置に石などの障害物が入らないように防護するものである。
3 編成番号が書かれていない場合
JR四国や、大阪環状線や大和路線、阪和線などの車両には僕が見た感じ編成番号は書かれていませんでした。大阪環状線・大和路線・奈良線の車両の運転台の窓には数字が書かれていますが、あれは編成番号ではなく、車両番号のハイフンより右に当たる部分を指します。(例クモハ221-19の19にあたる部分)
この大阪環状線の車両には編成番号はかかれていません。「802」というのは先述のとおり、車両番号のハイフンより右の数字をさします。
この車両は「クハ103-802」で、この編成の一番後ろの車両番号は、「クハ103-843」なので、後ろ側には「843」とかかれています。
申し訳ありませんが、JR九州とJR北海道は分かりません。
今回は以上です。