2019年に入り1ヶ月半が経過いたしましたが、ここで一度、Ottocoinに関する「現状の把握」と「現時点で出来ること」、「今後の注目点」に関しまして、記事にしておきたいと思います。
①現状の把握
前回の記事にも一部書きました通り、昨年2018年10月は、Ottocoinホルダーにとって無視できない出来事がいくつかありました。
今一度、時系列でご説明いたします。
2018年10月3日
・Webウォレットのサイトが開けなくなりました。
2017年4月のOttocoinブロックチェーン運用開始後、このWebウォレットサイトのサーバーはOttocoinブロックチェーンの1ノードとして、Ottocoinのネットワークに常時接続しておりましたが、2018年10月3日のWebウォレットサイトのダウンと同時に、ブロックチェーンからも外れました。
(WebウォレットサイトのIPアドレスは「165.227.180.29」です)
・Ottocoin運営によるマイニングが停止しました。
Ottocoin運営によるマイニングは、以下6台のサーバーのうちの何れか(もしくは複数台)で行われていたと考えております。
「165.227.115.237」
「159.203.103.28」
「174.138.54.115」
「159.203.123.166」
「138.197.2.219」
「165.227.180.29」
この内、一番下のサーバーはWebウォレットのサーバーとなります。
これら6台のサーバーは、2017年4月のOttocoinブロックチェーン運用開始後、Ottocoinブロックチェーンのノードとして、それぞれがOttocoinのネットワークに常時接続しておりましたが、2018年10月5日のマイニング停止と同時に、6台全てがブロックチェーンから外れました。
逆に、この中の何れかがブロックチェーンから外れた事により、Ottocoinのマイニングが停止した、ということにもなります。
2018年10月21日
・エクスチェンジャーのWebサイトが開けなくなりました。
エクスチェンジャーのWebサイトのサーバーは、Webウォレットサイトなどのサーバー同様、2017年4月のOttocoinブロックチェーン運用開始後、Ottocoinブロックチェーンの1ノードとして、Ottocoinのネットワークに常時接続しておりましたが、こちらも2018年10月21日のサイトダウンと同時にブロックチェーンからも外れました。
(エクスチェンジャーサイトのIPアドレスは「165.227.180.28」です)
・エクスプローラーのWebサイトが開けなくなりました。
エクスプローラーのWebサイトのサーバーは、他の関連するWebサイトとは異なり、もともとOttocoinブロックチェーンには接続しておりませんでした。
(エクスプローラーサイトのIPアドレスは「165.227.180.31」です)
このように、Ottocoin運営側のサーバーの多くが停止状態となってしまいましたが、現在でも次の2か所だけはOttocoinの存在を示す足跡が認められます。
1. Ottocoin公式Webサイト
説明不用かと思いますが、Ottocoinの公式Webサイトです。
サイト自体は、2017年10月11日(この日は言語選択に「日本語」が追加されました)以降は更新されておりませんので、放置状態であるとも考えられます。
ドメイン情報を調べてみますと、下図の通り、最終更新日は2018年3月10日となっており、この日にサーバー契約の更新を行っております。
(Ottocoin公式WebサイトのIPアドレスは「104.236.97.56」です)
2. Ottocoinブロックチェーン上の「213.169.33.11」のノード
Ottocoinのデスクトップウォレットを起動させ、数分間放置しますと、このノードだけには常時接続できることが確認出来ると思います。
接続しているノードの確認方法は、次の通りです。
①メニューの「Help」から「Debug window」を 選択します。
②「Console」タブを選択します。
③最下部の空欄に、「getpeerinfo」と打ち込みます。
④「エンターキー」を押します。
上記の方法で、下図の通り、現在自分のウォレットと接続している全てのノードを表示させることが出来ます。
この「213.169.33.11」のノードは、下図の通り、ブルガリアからの接続であることが解ります。
また、このノード自体は、2017年4月のOttocoinブロックチェーン運用開始以降、現在までの約1年10ヶ月の間、絶えず接続していたことを確認しております。
ここまでが「現状の把握」となりますが、最後に、このブルガリアのノードの存在意義に関しまして、ご説明させて頂きます。
先ず、このブルガリアのノードは、接続期間やその他の理由により、私はOttocoin運営側のノードであると考えております。
(その他の理由としては、同じブルガリアのIPアドレスを使用して、3台ほどのサーバー(もしくはPCの類)を相互補完し合いながら接続していることが認められる点)
ブロックチェーンの性質上、私たちOttocoin保有者にとって、また運営側にとってもこのブルガリアノードは無くてはならない存在なのですが、その大きな理由は次の2点です。
① Ottocoinのデスクトップウォレットを新規にインストールした際に、最新ブロック(Block # 206082)までの全トランザクション内容を、いつでも同期可能な状態にしておくため。
万が一、このノードの接続が無くなってしまった場合は、新規にデスクトップウォレットを導入した人がいたとしても、その時点で他に誰もデスクトップウォレットを起動している人がいないと、新しく導入した人のウォレットは全く使えないものとなってしまいます。
② 更に重要な理由は、運営側として常に最新のブロック(第三者がマイニングしたブロック含む)を保持し続けておく必要があるため。
OttocoinもBitcoin同様、中央集権的な監視者やサーバーが存在しないとされています。
このブルガリアのノードが無くなってしまった場合において、仮に私が「Block # 206082」以降のマイニングを行ったとします。
そのマイニングの記録を保持した(私も含めた)ノードが、それ以降、一切Ottocoinのネットワークに接続しなかった場合、別のノードから見た際の最新ブロックは「Block # 206082」で留まっているため、将来的な二重払いの発生や、オーファンブロック(孤立ブロック)の発生を生じさせる可能性を秘めてしまうことになり、最悪なケースとしてブロックチェーン自体を壊してしまう場合もあります。
このことから、Ottocoin運営としては、常に最新Blockの全トランザクションを保持しているノードがある、ということが必要なのです。
以上のことから、このブルガリアのノードの恒常的な接続状態は、逆説的に考えますと、Ottocoin関連の複数のWebサイトがダウンし、更に目に見える進展が何も認められない現状におきましても、「100%停止」しているとは言い切れない部分であるとも言えます。
Ottocoinの未来を考える場合には、それだけこのブルガリアのノードは重要であるということになります。
「現時点で出来ること」に続きます。