【検証その2】
マイニングフィー(手数料)を得ることが出来るか否かの検証
Ottocoinを送金する際には、基本的には手数料(マイニングフィー)が必要となります。これは、ビットコインや他の多くのアルトコインと同様です。
「基本的には」と記載したのには理由がありまして、Webウォレットから送金する場合は必ず必要でしたが、デスクトップウォレットから送金する場合は、必要としない場合があるからです。
どういった場合は必要として、逆にどういった場合は必要としないのか?に関しましては、未だ詳細ははっきりとは解りませんが、今までの経験では、0.001 OTC以下の少額送金の際には、必ず必要となっておりました。
さてそれでは、この支払った手数料は一体どこに行くのか?に関しまして、考えてみたいと思います。
通常はマイニングを行ったマイナーの手元(ウォレット)に入るはずですが、Ottocoinの場合はどうでしょうか。
Ottocoinのgithubによりますと、報酬マイニングの開始時期は2020/1/1と記載されております。
そうしますと、それまでの間のマイニングフィーは、どこに行くのでしょうか…
推測では、現時点でマイニングを行っている者(OTTO運営など)の手元に入ると考えられますが、これについて確証はありませんでした。
この度、OTTO運営と考えられる接続によるマイニングが停止したことにより、この件に関しまして具体的に検証できる良い機会を得ましたので、実際に検証してみました。
以降、画像を踏まえて細かくご説明して参ります。
①先ず、ネットワーク内で新しいBlockが生成されていない状態(マイニングされていない状態)に接続しますと、Walletの表記は「out of sync」となります。
②続きまして、マイニングを開始いたします。
③マイニング開始と同時に、PCのCPUがほぼフル稼働状態となります。
④最初のBlockを記録(マイニング)すると同時に、アンテナマークの下に「緑チェックマーク」が入ります。
⑤別のPCのデスクトップウォレットから、どこかに送金してみます。
※今回送金先は「TOP100」ランキングの第1位のアドレスに送金してみます。
※手数料が必要なときは、もう一度手数料に関する確認窓が開きます。
※送金すると、PC画面上にポップアップが表示されます。
※トランザクションには手数料を含めた「0.00102345 OTC」の送金が確認できます。
※送金先には、きちんと着金したことが解ります。
⑥マイニングを行っているPCに戻ります。
※下の画像は、送金が行われたBlockの1つ前のBlockの状態です。(Block #206032)
※下の画像は、送金が行われたBlockをマイニングした際の状態です。(Block #206033)
※「Immature」の文字と共に、マイニングフィーの「0.001 OTC」が表示されました。
⑦当該送金のマイニングと同時に、下図の通り、PC画面上にポップアップが表示されます。
⑧マイニングフィーが入金扱いとなるには、「30 Confirmations = 30 Blocks」必要であることが解ります。
⑨ウォレットの「Overview」で確認すると、トランザクションにはマイニングマークが表示されるものの、「Balance」上はまだ着金扱いとはなりません。
⑩それから待つこと約2時間、送金記録をマイニング後ちょうど30ブロック目の「Block #206062」をマイニングした際に、「時計マーク」が「緑チェックマーク」に変わりました。
⑪「Overview」で確認すると、「Immature」の文字が消え、「Balance」欄にはマイニングフィーである「0.001 OTC」が表示されます。
この度の検証により、現時点におきましても、マイニングフィーを受け取ることが可能である、という事が解りました。
【検証その3】に続きます。