「Explorer」というのは、一般的なIT用語としては、ファイルやフォルダなどの「管理ツール」の事を指し、主に調査目的のツールになります。
少し前は、インターネットに接続する際に使用するIE(Internet Explorer)などは、とても有名なソフトでした。
本記事では、「Ottocoin Explorer」の使い方に関しまして、ご説明させて頂きます。
Explorerにアクセスいたしますと、下図の通り、検索欄には「You may enter a block height, block hash, tx hash or address.」と記載があります。
日本語にいたしますと、
「ブロック高、ブロックハッシュ、トランザクションハッシュまたはアドレスを入力することができます。」
となり、Ottocoinに関する調査目的のサイトであることが解ります。
それでは、それぞれの意味に関しまして、下記にてご説明いたします。
①ブロック高
Ottocoinブロックチェーンが、メインネット上で稼働し始めてから今日までの間の、「一繋ぎ」に続いている「Block No」のことを指します。
「0」から「141092(執筆時)」までの数字を入力し、検索することが出来ます。
[例]
試しに「5」と入力し、エンターキーをクリック(もしくは「Search」をクリック)いたしますと、下図の通り、最初の「9,999,999」枚のOttocoinを発行(プレマインとして発掘)した時のブロックであることが解ります。
現在の最新の「ブロック高」に関しましては、Explorerの右下(○○○○ blocksと書いてあります)、もしくは下記URLで調べることが出来ます。
http://explorer.ottocoin.com/api/getblockcount
②ブロックハッシュ
先ほどの「ブロック高」をハッシュ値(ハッシュ関数を用いて一方向に変換したデータ値であり、基本的に復元は不可能)で表現したものとなります。
「ブロック高」で検索した場合と、この「ブロックハッシュ」で検索した場合とでは、同じ結果が得られます。
[例]
前項(①ブロック高)で「5」と入力した結果と、その時のブロックハッシュである「06f5438a14874c71ab5981de077d5778e06a8ab46d33e041fac9e27d324d83b5」を入力した場合とでは、下図の通り、検索結果は同じとなります。
③トランザクションハッシュ
「トランザクション」とは、簡単にご説明いたしますと「送金情報」のことをいいます。
Ottocoinの送金は、トランザクションと言われる送金情報をマイナーの元へ送ることで行われます。
但し、トランザクションを送っただけでは、送金行為は「認証」されません。
そのトランザクションがブロックに取り込まれた段階で送金は完了となります。
この「トランザクションをブロックに取り込む作業」のことを「マイニング」を呼びます。
また、前項(②ブロックハッシュ)が「一ブロック当たり」の情報をデータ化したものであるのに対し、トランザクションハッシュとは「一取引当たり」の送金情報をデータ化したものとなります。
[例]
最初のOttocoinが発行された際のトランザクションハッシュは「77a8d2f386e8b9108215da78ba7f7114c4f73b1162188ca657a5fcdc3630e689」となります。
上記を検索欄に入力しエンターキーをクリックしますと、この取引の詳細(下図)を見ることが出来ます。
④アドレス
その名の通り「ウォレットアドレス」のことです。
検索欄に「ウォレットアドレス」を入力しエンターキーをクリックしますと、そのウォレットアドレスの情報(総送信数、総受信数、現在の残高、過去の取引履歴など)を調べる事ができます。
[例]
最初のOttocoinが発行された際のウォレットアドレス「QXwBUsEgTih7rKAWVQh7nhi1Q81A3Naaq1」を入力し、エンターキーをクリックしてみます。
すると、下図が表示されます。
ここで、ウォレットアドレスを検索した際に表示される各項目に関してご説明いたします。
①ウォレットアドレス
検索欄に入力したウォレットアドレスが記載されます。
Ottocoinの場合は、「Q」から始まる34個の文字列となります。
②「Total Sent(OTC)」
当該ウォレットにおいての、送信額の「合計」となります。
ここは難しく考える必要はありません。
単に、他のウォレットに対して、今までに何OTCを送金したか?の合計額となります。
③「Total Received(OTC)」
当該ウォレットにおいての、受信額の累計となります。
ここの計算方法が少し解り辛いので、下記に考え方に関しての例をあげます。
[例]
1000 OTCを持っていたとします。(新しいウォレットに1000 OTCだけ受け取った状態であると仮定)
この内100 OTCを他のウォレットに送信したとします。
この場合の計算方法は、1000 + 900 = 1900
「Total Received(OTC)」は、1900 OTC となります。
つまり、他のウォレットに送信すると、残金に関しても当該ウォレットにおいては受信扱いとなります。
このようにして、送信の度に残金を受信扱いとするために、何度も送信を行っているウォレットは、記憶に無い様な「Total Received」になることもあります。
余談ですが、Ottocoinにおける「Total Received(OTC)」の多い順(TOP100)も、上部メニューの「TOP100」を表示後「Received」タブをクリックする事で、確認することが出来ます。
試しに確認してみますと、下図の通り、第1位は第2位以下を大きく引き離していることが解ります。
この第1位のアドレス「QTMt2kXf9jS9EoM3g5jw6vhD247XtWFDGF」こそ、私たちのコンバート申請時のOTC配布に使用されたウォレットとなります。
④「Balance(OTC)」
当該ウォレットアドレスにおける、現在の残高となります。
今日(2018/5/6)現在、Webウォレットでは残高確認が出来ない状態ですが、Exlporerの検索欄で自分のアドレスを検索いたしますと、「今自分のウォレットには何OTC入っている」ということを調べることが出来ます。
また、
「Total Received」 - 「Total Sent」 = 「Balance」
となります。
⑤トランザクション履歴
ここには、当該ウォレットにおける、現在まで送受信情報が掲載されます。
いつ、何OTCを送信(受信)したかの、全取引履歴を調べることが出来ます。
⑥QRコード
当該ウォレットアドレスの「QRコード」になります。
今後スマートフォンのアプリウォレットから送金する際など、送金先のウォレットアドレスを瞬時に入力したいときなどに便利です。(現時点では、アプリウォレットがリリースされていないため、利用する事はできません)
「Explorer」の使い方は以上となります。