収容された 晩秋・・・・
10月のはじめに・・・・
八代の山間部 仁田尾地区で
高齢者一人暮らしの家の軒下に震えていた犬
出産を繰り返し
行政指導のもと・・・ もう 限界を超えている
そこでは 生きることが 苦しみになる
人に全く慣れていない 母犬
ボロボロの皮膚 痩せてあばらの浮き出た姿
この絶望のまなざしの前に
私は 言いたいことを すべて呑み込んで
悲しい命に伝える・・・
ようこそ 八代保健所 はちボラへ
首輪を知らない子
美味しいご飯を知らない子
人と共に生きることを 知らない子
犬だから・・・ そんな理由で
安い粗悪なフード 雨水 汚水 残飯を与えられ
飢えて 満たされることなく
泥や草 小石を口にして
たどり着いた 命は・・・・・
犬だから 病院には連れて行かない
お金がかかる お金がない
そんな言い訳を 繰り返され
溢れている痛み 悲しみ・・・・に
薬を塗り 薬を飲ませて
命を守る・・・・
あなたは どれほど 痛く
痒く 寒さに凍え 暑さに喘ぎ
暮らしていたのだろう・・・・
あなたは どれほど
虐げられ 放置され
名前さえ 呼ばれず 知らん顔されていたんだろう・・・・
不安の塊 不信の塊
その 頑なな心に 問いかけていく
まっすぐな心で・・・
あなたは 素晴らしい犬だから
おいで・・・ あなたは 生まれ変わるよ・・・・
隔離スペースのケーシから
絶対に出ることが出来ず 暴れ 震えていた犬に
犬神様が 囁く・・・
いま
数日間の 膠着状態を繰り返し
乗り越えて・・・一緒に いま！を 掴んだ日のこと
あなたの ボロボロの皮膚に
温かいタオルを添えた感触を
鼻をつく すっぱい 臭さを 覚えてる・・・・
もう 大丈夫・・・・
雨の日も 晴れの日も 一緒に歩こう・・・・
あなたには 生き延びた使命があり 意味があるのだから
私たちには あなたの命のバトンをつなげる
想いがある 仲間だから・・・・
あなたに 名前を贈ろう・・・・
さぁ オンマ・・・おいで・・・
こっちだよ・・・・
感染の恐れのある疾患 攻撃性と見なされる
人に慣れていない 危害を加える恐れのある犬
殺処分回収車へと あなたを載せる訳にはいかない・・・・
だって・・・
あなたは がんばってきた オンマだから
リードで歩くことは 本当に嫌
外はコワイ 人も車も コワイ・・・
そんな オンマと一緒に歩いてきた
長い 長い 道のり・・・
いまでは あなたは
散歩を楽しめる 素直な犬になった・・・・
あなたは 変わったね・・・・
私たち人間は ちっとも変わらない
何歳ですか？ 何の種類ですか？
病気はないの？ 病院に行かないといけないの？
畑につなぐ番犬にちょうどいいな
なんで雑種なんて 部屋で飼うの？
大き過ぎる 年齢が判らないのはなんで？
保護犬たちへの 命への冒涜の言葉に
そのことにさえ 気づけない人には
命のバトンを 託すわけにはいかない
だって・・・
この子たちが こんな状態にされて
檻の中で暮らす理由は
ぜんぶ そんな愚かな人間たちの罪だから
あなたが見つめる人が
あなたの家族になるために・・・・
私たちの活動は
終わりが全く見えない 日々の繰り返し
それでも・・・
あなたたちの姿を
あなたたちの がんばりを
誰かが ちゃんと見ていてくれていると信じ・・・・
みんなで 愛を満たしていく・・・・
保護犬たちが・・・私たちに出会い
生きることは 生き延びた奇跡は・・・・
自分が 幸せになるためで
あなたの未来の本当の家族を
幸せにするためだから・・・・
愛を満たして・・・・
愛で生まれ変わる
犬種 年齢 過去
そのすべてを 理解し 共に考え
学び 幸せを積み重ねていく
それが 命のすべてを受け入れるということ
それが 保護犬たちを家族にするということ・・・・
八代保健所
怒涛の年度末 過剰収容が続きます
さらには 緊急事態の案件も押し迫っており
もう ほんと どうしたものか・・・・の2月末・・・
けれど やるか やらないか
私は やると決めたから・・・・・
ひとつの命を つなぐために
多くのみなさんの 応援 ご支援を
私たちは その愛も カタチにして
命のバトンを つないでいきます
～支援 募金のお知らせ～
私たちの活動は はちボラメンバー会費と
支援者の方々からの寄付で行っております
寄付金の使い道は 実際の活動に添って
保健所・医療費療養のための費用
犬猫 収容動物のための物品購入費に
全て充当されています
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名義） はちボラ
熊本県動物愛護推進員
はちボラ 代表 高野有美子
会計 岩崎由加里
はちボラでは
会計報告は 一般には公開しておりません
会計監査は 常に実施しており
登録譲受者として 詳細適正に
熊本県への実施報告をしております
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すべて収容動物 レスキューのためのみに使用し
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