2023年末旅行 その①~奈良で昔の情景に思いを馳せる~ | 畑日和・旅行日和・公園日和♪

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家庭菜園を中心に、旅行、お出かけ、育児、買い物など、日常の出来事を更新していく予定です。長男2011年生まれ、次男2015年生まれの2男の母です。

2023年の年末旅行の記録です。

 

初日は朝一番に人気スポット東大寺に行くために、夜中0時50分頃家を出ました。

旦那と交代で運転していきます。

 

やってきました奈良公園

鹿がお出迎えです。

子供たち大興奮!!

 

シカの注意事項。

大阪に住んでいた頃に花見で訪れた際に、シカと写真を撮っていたらヘッドバッドされそうになったことがあります。

たまに話のネタとして使っています。

 

東大寺南大門

 

大仏殿

 

大仏様を拝みます。

 

息子がこの旅でかなりの思い出になったというのがこの柱の穴だそうです。

私もたぶん小学生か中学生以来のチャレンジでしたが、結構大変な感じでした。

まず、体を斜めにしないと通らなくて、半分通ったところで床がつるつるであまり蹴れなくて、何とか体を送って通り抜けるって感じでした。

 

 

東大寺の次は東大寺の東側にある手向山八幡宮へ。

ここに来たかったのは…

「手向山(たむけやま)」という地名が百人一首に出てくるからです!

次男が百人一首を学校でやっているので、関連の場所に連れて行こうと考えていたのです。

 

「このたびは 幣(ぬさ)も取りあへず 手向山(たむけやま) 紅葉の錦 神のまにまに」菅家(菅原道真)

歌碑もありました!

境内には色の抜けた紅葉の枯れ葉がたくさん落ちていました。

あと半月~1か月くらい前に来たら紅葉の錦も味わえたかもしれません。

 

 

手向山八幡宮の隣にあった二月堂

 

二月堂って初めて来ましたが、とても景色のいいところでした。

 

 

大仏殿の裏手にある正倉院へ行こうと思います。

途中道の土塀がかっこいい!

 

土塀に囲まれた田んぼ??

 

正倉院まで来ました。

開門の時間まであと少し!

 

・・・と思ったら、土日は公開していないみたい!!

ガビ~ン!!

 

ということで、戻ります。

手向山八幡宮を通り抜け、春日大社方向へ向かいます。

 

若草山(閉山中)

 

 

春日大社

新年の準備で業者さんが色々作業されていました。

 

 

若宮へ向かいます。

若宮へ続く道である御間道には日本で初めて灯篭が並べられた道と言われているそうです。

鎌倉時代から始まり、江戸時代には日本中に広まったそうです。

 

御間道の途中にある本宮神社遥拝所

ここの奥の山が御蓋山(みかさやま・三笠山とも書く)で、頂上に本宮神社があるそうです。

 

ここも百人一首に関係があります。

 

「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出(い)でし月かも」阿部仲麿

 

この場所からは近すぎて三笠の山の様子は見えないので、ちょっと離れて興福寺あたりから眺めてみたいと思います。

 

若宮

 

 

そして興福寺まで来ました。

中金堂

 

南円堂

五重塔は修復中。

 

興福寺国宝館

 

ここには有名な阿修羅像があります。

日本の国宝仏像彫刻の17%がこの国宝館にあるらしいです。

凄っ!!

時間があったら見たいところですが、ちょっと時間がないので行きませんでした。

じっくり見てたら奈良だけで何日か使っちゃうね。

 

奥が春日大社方面。

天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に いでし月かも

空に見える月は、昔見た春日の三笠山に見えた月と同じかも…というような意味。

三笠山が見えるかと思って撮ったけど、あまりよく見えませんでした・・・。

 

 

さて、奈良公園を後にします。

 

 

本当は寄ろうかと思っていた平城京跡

車から見るだけです。

長男がスマホで撮影。

 

平城京で詠まれたと言われる歌もあるんですよね。


「かささぎの 渡せる橋に おく霜の  白きを見れば 夜ぞ更けにける」大伴家持

冬の夜、カササギが翼をつらねて天の川にわたしたという橋に霜が降りて、真っ白なのを見ると、いつのまにか夜もすっかりふけたことだなと感じます。
平城京の建物と建物をつなぐ階段は、天の川にカササギが渡した橋にたとえられていた。(光情報株式会社HPより引用)

 

 

「いにしえの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」伊勢大輔

昔の奈良の都に美しく咲いた八重桜が、今日はこの九重(宮中のこと)で、いっそう色美しく咲いていることだ。
新参の女房である伊勢大輔が、奈良の都の八重桜を受け取る役を紫式部より譲られ、満座注視の中で詠んだ当意即妙の歌である。(光情報株式会社HPより引用)

こちらの詩は奈良(平城京)から八重桜を京都(平安京)に移植して、京でも咲き誇ってるのを詠んだものみたいです。

なので平城京で読まれた訳ではなく、平城京に咲いていた八重桜を思い出している感じですかね。

 

 

 

お次は斑鳩(いかるが)町へ行きました。

 

行ったのは・・・法隆寺です。

「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」 ですね!

この俳句、正岡子規が詠んだそうです。知らなかった(^^;

子供たちはこの俳句自体知らないそうです・・・(-_-;

拝観料は一人1500円(子供は半額)、地味に懐が痛いですが、海外だと観光地はこれくらいするよね。(←自分に言い聞かせてる)

 

最初に西院の見学です。

有名な五重塔などがあります。

 

五重塔

 

金堂

なんか近すぎの写真だと法隆寺っぽくないですね・・・。

 

大講堂の前から金堂、五重塔を撮った写真。

西院の建築物は世界最古の木造建築物と言われており、日本で初めての世界遺産に登録されたそうです。

 

607年に聖徳太子により創建され、明治半ばまでは聖徳太子の時代の建物が残っているとされていたそうですが、日本書紀に670年に火災で焼亡していると書かれており、昭和になって発掘調査で火災で焼失していることが決定的になったそうです。

693年には金堂が使用された記録があるそうで、少なくとも693年には再建されているだろうとのことです。

五重塔含む西院全体は711年の記録があるそうで、それまでには再建されていると言われているそうです。

2024年-693年(金堂)=1331年!

木ってそんなに長くダメにならないなんだ!!


 

西院を出て聖霊院

聖徳太子像がありました。

ここは確か無料拝観ゾーン

 

綱封蔵

入れないけど高床式だねーと見ながら進む。

 

大宝蔵院入り口

ここにたくさんの寺宝が展示されていました。

建物の中は撮影禁止なので写真が無いのですが、国宝がたくさん展示されていました。

飛鳥時代から残ってるものとかもありました。

どれだけ物持ちがいいんだ!!

 

玉虫厨子(ずし)という玉虫の羽を敷き詰めて装飾された収納具が展示されているのですが(飛鳥時代のもので国宝です)、そういえば中学校の時の修学旅行でこれが見たかったんだという記憶がよみがえってきました。

玉虫っぽいのがよく分からなかったのですが、ウィキを読んだら羽は一部に残るのみ…だそうです…。

 

 

お宝を鑑賞した後は東院の方へ行きます。

確か、おぼろげな記憶だと、修学旅行の時は時間が無くなって東院は行けないで終わった気がします。

舎利殿および絵殿

鎌倉時代の建築物(重要文化財)鎌倉時代でもすごいって!

 

夢殿

奈良時代739年頃の創建と言われている。(国宝)

 

 

木造なのに千年の時を越えて存在しているってすごいですね。

 

 

と、この日は大阪からフェリーに乗るため、時間が迫っていたので法隆寺を後にしました~

というか、予定ではこの後、近くの竜田川を見に行くつもりだったのですが、そちらは時間切れです。

本当は竜田川の近くに法隆寺があるから法隆寺も行こうっていう感じだったのに、竜田川に行けないという…。

 

 

竜田川は・・・

 

「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」在原業平朝臣

 

「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり」能因法師

 

と二首に出てきます。

三室山という小さな山もあるので、行こうと思っていたのですが、行けなくて残念でした。