第2話の続きです。

 

三国峠の上士幌町側といえば、旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群が有名な見どころです。中でも、タウシュベツ川橋梁跡は最大の見どころだということに疑う余地はないのですけれど、そこに立ち寄る時間的余地がないこともまた疑わざる事実です。ですので、コース沿いに目にすることのできる唯一のアーチ橋を撮影して旅を続けます。

 

14:35、142.5km、ぬかびら源泉郷を過ぎて、糠平ダムを通過。三国峠から約200km地点のPC2道の駅おとふけまでは下り基調ですので、脚は軽やかに回ります。

 

音更川沿いの柱状節理。大雪山系の溶岩が固まってできた景観です。道内では、同じ大雪山系の層雲峡、乙部町鮪の岬(しびのさき)などでも見られますので、珍しくはない景観です。

 

酪農地帯では割と珍しくはないのですけれど、バンカーサイロで作業中の方々がいらっしゃいましたので、写真を撮ってみました。グーグルのGeminiさんによると、「バンカーサイロとは、主に家畜(特に牛)の飼料であるサイレージを貯蔵・発酵させるための施設で、コンクリートなどで作られたコの字型やプールのような形状の貯蔵庫です。ダンプカーで運ばれた牧草やトウモロコシなどをショベルカーで踏み固め、上からシートで覆い、重しをして密閉することで、乳酸発酵を促進し、良質なサイレージを長期保存できるようにします。」とのこと。写真のように重しには廃タイヤがよく使われています。サイロといえば、以前は円柱形に円錐屋根の塔型サイロでしたけれど、維持費の高さから廃れているようです。塔型サイロは、酪農地帯を象徴する景観で好きなのですけれど、酪農王国十勝でも写真に収めることが難しいほど数が減っています。スイマセン、自転車とはまったく関係のない話でした。

 

15:26、162.2km、PC1まで数100メートルだったのですけれど、上士幌町交通ターミナルでトイレ休憩をします。

 

15:31、162.6km、PC1セブンイレブン上士幌店に到着。久しぶりに参加者さんと行き合いました。

 

ほとんど空腹は感じていませんでしたし、PC2までは40kmほどと、それほど離れていませんでしたので、軽い補給で済ませました。

 

セブンイレブン上士幌店にはゴミ箱がありませんので、スタッフさんが車両でゴミを引き取ってくださいました。また、生存報告として、スタッフさんに氏名を報告しました。15:48、停車時間17分で出発(想定クローズ17:46)。

 

広大な十勝平野の視界の向こう側までまっすぐに伸びる道を南進します。ほぼ無風、相変わらずの下り基調に軽やかに足が回ります。

 

沿道の小麦畑。畑の作物をいろいろと写真に収めながら走ったのですけれど、後から見返すと、何を撮ったのかわからないものが多く、たくさんの写真をボツにしてしまいました。

 

沿道の馬鈴薯(じゃがいも)畑。馬鈴薯畑は多く見かけたのですけれど、開花の具合がまちまちで興味深かったです。まぁ、農作物は工業製品ではありませんので、生育の状況が違っていて当たり前なのでしょうけれど。

 

16:26、177.6km、カントリーサインではない看板に音更町への突入を知らされます。途中、パラパラと雨が降りましたけれど、すぐに止みましたので、濡れたりすることはありませんでした。

 


16:35、180.8km、通過チェックC中士幌神社に到着(想定クローズ18:58)。クイズの解答が記載された石碑に自転車を写し込んで写真を撮る必要はまったくないのですけれど、私は通過チェックやPCなどで停まったときには写真を撮ってツイートをしなければならない呪いにかかっていますので、わざわざ草むらをこいで撮影しました。そんなことをしているものですから、追いついてきた大西さんが先行していき、またまたボッチ走行となりました。

 

大西さんに追いつきました。しばらくツキ位置を堪能していたのですけれど、「前、牽きましょうか、いつもツキ位置では申し訳ないので」と、たいして面識があるわけでもないのに、ややストーカーっぽい申し出とともに前に出ました。依然下り基調も相まって、25km/hほどでアシストしてみました。音更町市街地を目前にして、路面がすっかり濡れるほどの雨に当たりました。ここへ来て、フェンダーが役に立ちました。

 

PC2の直前、クルマに立ち寄り、フレームインナーバッグのゴミを下ろし、追加のエナジージェル2本を積み込み、ボトルに水を補給しました。おそらく、途中でスタート地点に戻って来るブルベは初めてだったはずです。クルマがベースキャンプの役目を果たし、けっこう助かりました。

 


17:33、201.3km、PC2道の駅おとふけに到着。スタッフさんにブルベカードのチェックをしていただきます。とうに先行していらっしゃるであろうラナさんと行き合いました。道の駅のインデアンでカレーをキメていらっしゃったとのこと。トイレを済ませ、17:42、停車時間9分で出発(想定クローズ20:18)。

 


PC2を出た後、ラナさん大西さんが私の後ろにつきましたので、なんとなく牽引のプレッシャーを感じながら、25km/hほどでアシスト役を引き受けました。頑張って牽いているうちに、コンビニで夕食休憩をしようと思っていた音更町市街地を通り過ぎてしまい、図らずもフレームインナーバッグのエナジージェル2本とどら焼き1個を走りながら食べました。

 

18:25、215.3km、短いアシストの役目を終えて、十勝川温泉で入浴休憩に停まりました。まずは、フロントに立ち寄り、「自転車旅の途中で入浴のために立ち寄りました。自転車にいたずらされると旅を続けられなくなりますので、風除室かロビーの隅に自転車を置かせていただくことはできますか?」と尋ねました。

 

ご厚意で、お客さんが入ってこない、ドアのある物置部屋を使わせていただきました。心からのお礼を申し上げ、タオルをレンタルして、浴室へ向かいました。観光のハイシーズンではなかったこともあり、入浴客はわずかで、のんびりと疲れを取ることができました。ここまでの疲労を湯船に溶かし、塩を吹いた手足のカバーを洗い場で洗い、ロビーのソファで休みながらツイッターで参加者さんの進捗を確認していたところへフロントの方がいらっしゃり、「高価そうな自転車ですが、どれくらいの距離を走るのですか? 100kmくらい走りますか?」とお尋ねになりました。「いえいえ、そのへんをちょろっと走るくらいですよ」と答えました。私は知っています、ブルベのことをご存じない方に「ええ、今日はここまで200km走りましたから、明日の朝までにこの後200km走りますよ!」とホントのことを説明したところで、「基地外ですね!」と言われることを。身支度を整え、自転車を出し、フロントにお礼を言って、19:40、停車時間1時間15分で出発(想定クローズ21:13)。後で気がつくのですけれど、足首の反射バンドを置き忘れました。濡れていた路面が乾いていることに安堵します。

 

19:52、216.4km、池田町に突入。日が沈みましたけれど、寒さを感じることはなく、平坦基調の道を東進します。風はなく、クルマの往来は少なく、快適な旅が続きます。

 

20:19、228.7km、通過チェックDローソン池田利別店に到着。



nao_tcr2017さんち~の。さんたちが先着されていました。ち~の。さんがここにはゴミ箱がないことを教えてくださったのですけれど、音更町で補給しそこねた私にはどうしてもカップ麺が必要で、おいしくいただいている間に皆さん出発していきました。

 

第4話へ続きます。