相続のご相談の電話がありました。
ご主人が50代前半で急死。
専業主婦の奥様と子供ふたり。
下の子はまだ中学生。
相続の申告が必要かどうか。
主な財産は自宅。
退職金が会社から少し出るとのこと。
生命保険がほとんどなく、
預貯金もさほどありませんでした。
こんなケースは大抵、
小規模宅地の特例と
退職金の非課税枠で相続税の心配はありません。
それよりも大きな問題が。
生命保険がない。
家を買うときに解約して
しまっていたのです。
家を買うときにはともかく
毎月のローン返済が頭にあるので
販売展示場に控えているFPなんかに
生命保険の見直しを進められるがまま。
人間、家を買うときに自分が死ぬなんて
考えないですから…
家を買うときに団信に入ったから大丈夫と
言う方が非常に多いのですが
家のローンはそれで解決しますが
あなたがいなくなったあとの
家族の生活費まではみてくれないのです。
お子さんはこれから教育費のかかる時期に
入ります。
専業主婦だった奥様に仕事をしろ
というのも酷な話です。
生活のためには仕方ありませんが…
いきなりご主人を亡くされて茫然としている
奥様に現実を突きつけなくてはいけない。
お子さんの教育費と、遺族厚生年金と。
キャッシュフロー表を作らないと。
税理士は因果な商売です。
生命保険を安易に解約しないでください。
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