小売業。レジを使わないとダメ? | 3分でわかる!会計事務所スタッフ必読ブログ

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こんにちは!税理士の高山弥生です。



飲食店をオープンする方からこんな質問がきました。レジを使わないとダメかどうか。


うーん、ダメではないんですよ。

法律でレジを使わないといけないと定められているわけではないので。


実際、レジを使っても脱税はいくらでもできちゃいます。だって、レジを打たなければいい。


常連さんで、レシートいらない、という方のお会計でレジを打たずにその金額まるまるポッケへ。


はい、売上除外の出来上がり。



飲食店や美容院、マッサージ店など、現金商売のところは 売上が振込みじゃないのでごまかしやすいんです。ついでに、単価が小さいのでちょっと抜いても目立たない。


飲食店は同業他社と比べて粗利が低いと目をつけられやすいですが美容院やマッサージ店は原価ないし。


美容院とマッサージ店は確かに原価がほとんどありませんが、予約表とか手帳はあると思います。担当が誰でどんな施術をしたか、記録してますよね。ここから売上を類推されますね。

反対に、この記録をしっかりつけてレジの入力と一致してればかなりいい感じ。



あー、売上抜いてるな、とわかるのは、レジのドロワーをいっつも開けっ放しにしてるお店。


まともにレジ打ってない。



よくあるのが飲食店でテイクアウトだけレジ打たないの。自分の中でルール化が楽だからですかね(笑)



 

 現金商売のお店が税務調査に耐えうるには、現金をちゃんと管理してますよ、とアピールすること。



1日の営業が終わったら、レジ内の実際現金残高と1日のレジシートの集計と合っているかを確認、1日の売上を出納帳に記帳。

この記帳だけのためにパソコンを立ち上げるのも面倒な場合はとりあえず紙の出納帳に書いてあとでパソコンに入力するとか、Airレジを導入しちゃうか、とかですね。紙の出納帳、パソコンに入力したあとも捨てちゃダメですよ!管理してる大事な証拠。


レジ内は決めた釣り銭の額だけにしておく。

こうやって現金残高を常に管理しておくといきなり税務調査に入られても心象は良くなるでしょう。


ここまでが1日のお仕事ですよ!

必ず現金を確認します。



レジを使わない場合は1日の営業が終わったら伝票を足し上げて売上を自分で計算します。なので、客数が多い喫茶店なんかはレジ入れて集計した方が楽かも。1日2組限定とかいう隠れ家レストランはいいですけど

出納帳をつけるのはレジを使う場合と一緒。

必ず1日の営業終わりの現金残高を把握して、出納帳と一致するか確認しましょう。


ややこしくなるので、ここから経費を支払わないこと!他に小口を用意するか、立替で処理してください。



売上抜きたい気持ちもわからないでもないですがいざ2店舗目を出店したいとなったときに、もっと利益を出しておけば銀行から融資を受けられたのに、なんて不利益を被る可能性もあります。


実際、昔証拠はつかめないけどおそらく売上抜いてるな、というお客さんがいましたがそのお客さんはいつまでも古いおうちで、古い車に乗っていました。抜いた金は表に出せないのです。表に出したら確実に調査が来たでしょう。あの売上で不動産を買えるわけがない。じゃあ誰かからもらった?贈与税高いよ、みたいな。

風の噂で廃業したと聞きましたが…



また、税務調査に入られるのはタレコミも多いんだとか。レジの管理が杜撰だと見てる人が税務署にタレコミしちゃうかもしれませんよ…?




 

 

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