こんにちは！税理士の村田です。
今年もあっという間に半年が過ぎ、もう７月ですね。
７月と言えば、我々の業界では毎年大きなイベントがあります。
それは
路線価
の発表です。
路線価とは、相続税や贈与税の申告の際、
土地の評価に使う 『土地１㎡あたりの単価』 のことです。
日本全国の路線価を見ると、
日本の景気や不動産市況が見えてきます。
路線価は全国平均では過去５年連続で下落していて、
今年も前年比マイナス０．７％でした。
しかし、下げ幅は徐々に縮小しているのと、
東京・大阪・千葉・埼玉・神奈川・愛知・福島・宮城では
路線価が上昇しています。
これは私の私見ですが、
やはり不動産は二極化しているのではないでしょうか。
大都市や地方都市の主要地区は路線価が上昇していますが、
それ以外の地域は基本的に下落の一途です。
今後も東京はオリンピック需要が見込めますが、
リニアや新幹線のかかる場所以外では、
上昇するような兆しも見えにくいです。
都市集中型のこのような現象に対して、
地方への工場進出や土地の買い換えを優遇する措置など
税制面での措置もありますが、
どこまで効果が出ているのかは不透明です。
都市部の路線価が上がって 「景気回復！」 などと騒がずに、
国がどう対処しているのか、明らかにして欲しいものですね。
なお、路線価は国税庁のHPから見ることが出来ます。
http://www.nta.go.jp/
いつの間にか過去６年分も見れるようになっています。
皆様のお住まいや職場の路線価を見てみましょう。
昨年・一昨年と比べて見ると、更に面白いですよ。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました！！
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