卒業 その2 | 病は気から***元気が一番

病は気から***元気が一番

じぶんの背中に責任を持てる人になりたい。
なりたい自分になるための努力!

空を見上げてほら、深呼吸***勝手に笑顔になれるでしょっ
空と太陽と風と…大好きな自然を感じてのんびり生きてこっ

続き➡

「ママ、退院しよう!」
そう言ってベットに近づいた

「え?また治療できないんだって?」
「違うよ。もう入院して治療しなくても大丈夫!おうちで往診の先生に見てもらいなから薬で治療していくよ。家族との時間をたくさん持てるんだよ〜」

「じゃ、大丈夫なの?家にいてもいいの?」

「もちろんだよ!だから帰ろう」
そういつまで涙が止まらなかったけど、ママには嬉し涙に見えた

「あなたのおかげでこの日が来たのね。そんなに喜んでくれて…よく頑張ったね」

頑張ってたのはママで
うれしくてないてるわけではないけど、勘違いしてくれてもいいんだ
そう、それでいいんだ
あたしはこの嘘を墓場まで持っていく覚悟を決めたから

タイミングもここでよかった!
退院時に『次回の入院治療はムリです』っていわれなかったから、先生に感謝…今までありがとうございます
辛い経験の上乗せをさせてごめんなさい
医者は患者を助けられなかったことは、何よりも辛く苦しいことだと思う
特に、あの先生は…

「でも、先生!お願いがあるんですけど、外来を続けさせてください。先生との繋がりを切ってしまうと勘のいい母に悟られてしまいます」

何のために…と考えるかもしれないけど、繋がっていることでなにがあっても怖くないと思えるんじゃないかな
ママも、そして家族も


残された時間は少ないかもしれないけど、大切な時間を送りたいと願った
苦しくても悲しくても 最後まで笑いかけている!

泣くのは 誰もいない部屋でひとりでいい
だから今は、涙が止まらないや
母親に置いていかれるのは 自分が死ぬよりも怖い

怖いんだ…

fin