ピーター・スワンソンの新作です。「そしてミランダを殺す」以来、邦訳が出てる分は全部読んでいます。毎回ブログ記事も書きましたw ファンとまではいかないけれど、今回もぐいぐい引っ張られて読みました。

 

 

主人公(語り手)はミステリ専門の書店主。かつて彼はブログに「完璧な殺人8選」と題して秀作ミステリ8作品の記事を書いた。

 

ある日、FBI捜査官が書店に彼を訪ねてくる。未解決のいくつもの殺人事件が、どうも彼のリストアップした本をまねての犯行ではないかというのだ。そこで彼は捜査官に協力することとなる・・・。

 

犯人を予想しながら読んでいくも混迷汗初めに登場したFBI捜査官さえも疑い始めるユーリあせる次々に、もしやこの人物が?!と最後まで夢中で読みました。

 

 

8つのミステリ、どれも有名でタイトルだけは知っている作品ばかりです。ハイスミスの「見知らぬ乗客」やアガサ・クリスティーの「ABC殺人事件」等々。ユーリの既読はドナ・タートの「黙約」のみで残念。というのは、作中でそれぞれの作品についても多く語られるので、読んでいたほうがはるかに面白いと思います。

 

8つの中にA.A.ミルンの「赤い館の秘密」というのがあって、そう、プーさんカップケーキの作者にはミステリ作品もあったのですね、ちょっとビックリ。kindle Unlimitedにあったので(無料)読んでみました。ちょっと古めかしい感じながら、ラストは思いもよらない展開で叫びあせる楽しめました。

 

 

さてピーター・スワンソンに戻って。現在9作品が刊行され、邦訳は今回ので6冊目となります。第8作の紹介が巻末にあって、自分や見知らぬ人9人の名前が書かれたリストを受け取った人物が次々に死んでいく・・・という、これはアガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」(これは痺れましたね!)へのオマージュ的な?これも読みたくてウズウズしてきますあせる

どんどん邦訳出版してほしいです!!

 

 

 

 

 

 

ひとつだけ過去記事を貼っておきます。ミステリ&サスペンス好きの方はどうぞ♬