(続き)
さぁ、装備もそろって、気力も十分。
長居はしないどうくつたんけん、今回はお仲間も入るみたい。
長靴短くないか( ´艸`)?
『うるせぇー(# ゚Д゚)。』
ホジ棒持ったか( ´艸`)?
「…チッ。」
忘れ物ないか?
「水汲んで行けよ。」
…クソが。
みんな仲良し、いい雰囲気である( ̄▽ ̄;)。
さ、行こう。
ざぶざぶざぶ…。
行け行け進め。
あれ?行き止まり?
あるぇー?
戻ったらどっちから来たっけな?
いかんいかん、次回からは分かれ道に何か置いておこう( ̄▽ ̄;)。
進んでいく。
段々人の踏み入った跡が減ってくる。
不安…。
壁を見る。
!!!
金!?
gold!?
これは探すしか!
…ってここは金山じゃないし。
???
字が書いてあるけど、解読不能。
仲間たちと首をひねる。
そっとしておく。
さびれた道。
先人さんの足跡もどんどん減る…。
でもコウモリはいるんだよなぁ、数も減らない…。
バタバタバタ…!
…撮ったろ!
🦇ハイダメー( ´艸`)、エイッ!
べしっ!
うをっ!
もおおおお(# ゚Д゚)!
…先へ進む。
先が一段落ちてるところに出る。
覗き込んでパシャり。
…先にも先人さんの足跡はある。
行ける気もする。
でも危ないことはしないお約束。
保留。
戻ろう。
これはまだ先があるな…探険のしがいがある。
すぐには終わらないし、何度もいけるところにあるので長い付き合いになりそう。
楽しみはまだ取っておこう( ´艸`)。
…時は来た。
今日はこのクソ重いバケツで誰かの掘り跡のハイエナするんだ( ´艸`)。
ガマ跡現場までバケツを持って行って、下をホリホリ、ソーティング。
さすがにいいのはなかろう、と思いつつ、洗ってみる。
あっという間に泥水完成。
コウモリの糞が混ざった水…。
そしてしゃがんで洗うと吐き気のするようなムワッとした匂い。
大概な環境であることを思い出す。
作戦変更!
適当に流して外でソーティング。
よくわからない欠片ばっかり。
写真を後で見返すと、いいのがないのがよくわかる( ̄▽ ̄;)。
適当に洗った後は誰かのガマ開けの様子を見ながらハイエナ。
粘土と石英が…。
ふむふむ、こんな感じか…。
少し残ってる気がする…。
ゴリゴリ…。
起こしてみようか…。
グッグッ…ゴロ。
こっちも…。
グッグッ…ゴロ。
…
……
………
なるほど…。
グッ…ボグッ!
「今変な音しなかった?」
…。
折れた…。
ホジ棒の曲げてるところから…。
そんなに力かかったか…?
完全に終わった…( ゚д゚)。
さっき再会して、もう永遠の別れ…(´;ω;`)。
初めてガマ開けした感動を一緒に味わった。
晴れの日も雨の日も一緒。
なかなか見つからない時もいつも握りしめてた。
先が丸くなって先端もまん丸くなって研ぎながら使っていた…。
短期間でだいぶ先もちび、グリップも傷んでた。
さらば…。
亡骸は連れ帰る。
ショックで現場写真も忘れた。
…今日はもう撤収だ。
外の沢で泥を落としたら終了…。
さぁ帰ろう…。
長靴を軽く流していて気付いたけど、リーダーとお仲間は手袋2重。
ビニール手袋してるやん。
「だって糞水染みてくるでしょ?」
…そりゃそうだ。
だが待て、それに気づかなかった自分がまるでバカじゃん。
「?初めてお会いしたときから御馬鹿だったよ?」
これもがっかりだったけど、相棒の死がショックすぎ。
なんだか動物臭い手を沢で流して帰る。
思い出は水に流してまいりました…。
さらばホジ棒…。
残骸は記念に取っとこうかな( ̄▽ ̄;)。