林道漫遊記 11(落とし物) | たつにいさんのブログ

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マラソン、トレイルランニング、ツーリング、エンデューロレース

林道は当たり前ですが不整地なので、バイクや体に掛かる振動もかなりのものです。
それは経年のストレスとなり、マシン本体や各部を傷めます。
バイクにしっかり括りつけてあったはずのシュラフや、バックやペットボトル等、良く色んなものを道に落としました。
一番恥ずかしかった話ですが、19歳の時に長崎の島原方面に、ツーリング行った時「今日は移動で、ロードばかりだから良いや。」と、のん気に国道を流しておりました。
そんな時不意にリヤが軽くなったので、「?」と思いながら、バックミラーを見ると、国道をもの凄いスピードで転がって行く、バイクのリヤキャリアにあるはずの、ダッフルバックが写っていました。
落ちたバックはコロコロと、転がらなくても良いのに転がり、転がったバックはガードレールの下をくぐらなくても良いのにくぐり、国道脇のドブ川にまるで図った様に、落ちてしまいました。
あわててUターンするわたくしの横を手を叩き、涙を流しながら大爆笑する家族連れの乗った車が、通り過ぎました。
荷物はドブ特有の臭いのする水でビショ濡れ。
ドブ臭いニオイを放ち濡れたカバンを目の前に、わたくしは国道脇でガックリとヒザを落とし、オイオイと人目もはばからず男泣きしました。
これを境にわたくしは、荷物の積載方法や、荷物を縛り付けるゴムバンドに、こだわる様になりました。


画像は6年前の3月に、四国の「剣山林道」を走った時のものです。
徳島県側から剣山林道に入り「あとは別府温泉郷に行き、温泉に入ってビールとメシだな。」と思いながら、間も無く林道も終点と言う時に小休止したのです。
その時乗っていバイクのナンバープレートが、脱落しているのに気が付き「さすがにナンバー無しで走るのはマズイなー。」と言う事で、今まで雪の中を苦労して走って来た林道を逆戻りしました。