第7回 維新の里/萩城下町マラソン  | たつにいさんのブログ

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マラソン、トレイルランニング、ツーリング、エンデューロレース

今年最後の大会がこの萩城下町マラソンだ。
自宅のある下関から、会場まで1時間30分~2時間程度で到着出来るのだが、参加人数が多く、駐車場に止められる確立は低い。
と、言う訳で、確実に駐車出来るように、前日から出発する事にした。
夕食を終えて、風呂に入り、午後19時30分頃自宅を出る。
萩市内にはり、萩限定であろうスーパー「きくや」に入り、その他雑酒とつまみを買おうと店内をうろつく。
目ざとく酒は手に入れたが、肝心のつまみが無い。
夜間の為だろうか、昼間はたくさんあるだろう「お惣菜」も赤飯や白飯、烏賊の煮物などしかない。
しかも値引きなどの表示もないので、売れ残り多数。
仕方がないので、コンビニに行く事にした。
店内のパンコーナーに行くと、腰を屈めながら、ローライズのGパンからピンク色のパンツを出しつつパンの整理をしている女の店員がいた。
そのパンツを、両手をコートのポケットに入れ、無言で凝視している、推定年齢38歳、独身、趣味はAV観賞、日中は極めて真面目な職工の横を通り過ぎ、弁当コーナーに行く。
おにぎりでは、もの足りないので、今まで食べた事の無い、弁当に手を出す事にした。
数ある弁当の中で、ボクが選んだのは「カルビ塩ダレ弁当」
弁当と酒を持ち、会場へ。
早速弁当を開けるが、その途端、えもいわれね妙なニオイが車内に広がる。
外は寒いが、あまりのニオイに我慢ならず、車のドアを全開にして弁当を素早く食べる。
次回から、いや、もうこの塩ダレ弁当を食べる事は無いだろう。


えらく外が騒がしいと目覚める午前6時12分。
自宅から持って来た式布団と掛け布団の隙間から、覗いてみると、今日のマラソンコースを警備するのであろう、制服を「ビシッ」と着ている人が数名いる雇われ警備員さん達が、仕事前の打ち合わせか、KY(危険予知)をしている様であった。
「朝からごくろうさんね。」と思いつつ、再び「ゴロニャン」と暖かい布団の中に潜り込んだ。
再び意識が戻った午前7時32分。
「そろそろ起きるか。」と布団から出て、セブンイレブンで買って来た「肉うどん」と「ツナマヨネーズ」「鳥五目」のおにぎりを食べる。
午前8時から受付が開始される。
開始時刻に合わせて受付に行く、会場では沢山の出店が出ていた。
マラソンではお馴染みのスポーツ用品の出店もある。
早速物色し、アシックスのロングタイツを購入した。
ハーフマラソンのスタートは、午前10時。
9時20分からアップを始め、その後車の中でストレッチをした。
スタート10分前に、スタートラインに並んだ。
このマラソンレースは、自分がゴール出来るであろう時間が看板で表示されていて、各人がその時間の所に並ぶ。
速い人が、後に行ったり、逆に遅い人が前に並んで、走る速度の違いで起こる渋滞が誘発する転倒事故が防げる。
ボクは、1時間40分と1時間20分の間に並んだ。
すなわち、今回の目標は、1時間30分。
昨年の去年の同大会での記録「1時間38分27秒」を更新する事ももちろんだが、サザンセト大島で出した、1時間32分の自己新記録を更新する事も忘れていない。
スタートして、200m~300mは少し混んだが、前回の門司港レトロマラソン程ではない。
割とスイスイと走れる。
1kmの所で時計を見ると、4分30秒。
2kmの所で時計を見ると、8分40秒。
3kmの所で時計を見ると、12分45秒。
少しづつペースが上がって来ているようだった。
給水ポイントで、スポーツドリンクを飲む。
5km地点で時計で時間を確認。
20分15秒。
今日は、少し風が強く、肌寒いが、走っていると、ダラダラと汗が出てきた。
帽子を脱いで、額の汗を拭う。
ボクは、スポーツや体を動かす事は大好きだが、汗をかくのが嫌いだ。
特に頭から顔に掛けて流れる汗が不快でしょうがない。
走りながら何度も汗を拭った。
6月末の「菊ヶ浜アイアンマンレース」で馴染みのある「菊ヶ浜」が見えて来た。
海からの風が強いので帽子が飛ばされそうだ。
帽子のツバを後に回して走る。
指月城では、えらく威勢の良いおばさんが、誰ともなく応援していた。
10kmの地点で再度時計を見ると、42分ジャスト。
「少し、ペースが速いかな。このまま最後まで持つかな。」と少し不安になったが、そのままのペースで行く事にした。
再度、給水ポイントで、スポーツドリンクを飲む。
あまり、水分を摂り過ぎると、横腹がいたくなるので、ここ以降で給水ポイントに寄る事を辞めた。
前方にレース前半に置いていかれたランナー数名の姿が見えた。
後半に来て各人ともペースが落ちて来ているようだ。
後半に来てのペースダウンは、筋力不足による物が多い。
「呼吸は苦しく無いのに、手足が動かない。」「足の各所に痙攣が起きる。」と言った症状は明らかに筋力不足だ。
日頃から筋力不足を痛感しているボクは「レッグプレス」「レッグエクステンション」「レッグカール」等の筋力トレーニングに重点を置いている。
ウエイトも重いものから始め、数キロづつ落としながら、オールアウトするまで追い込んでいる。
今回はその甲斐があり、急激なペースダウンや痙攣は起きていない。
しかし、15km過ぎから、左の臀筋が少し痛み出した。
さしたる痛みもないので、ペースを維持しながら走る。
前半「こいつに付いていこう。」と思いながら置いていかれてしまった選手に追いつき、追い抜く。
他にも、数名の見覚えのある選手を抜いて行く。
残り3kmくらいで、見覚えのある背中が見えた。
その選手は、40歳くらいの女性で、2年前から同じ萩の「菊ヶ浜アイアンマンレース」や「門司港レトロマラソン」「門司港レトロ SWIM&RUN」で見かけている人である。
彼女が何処に住んでいるのかは定かではないが、仕事の帰りた休日に、よく国道沿いをジョギングしているのを見かける。
特に休日などは、わたくしがバイクで行くような遠い距離を、ジョギングしていたのは、正直言って驚いた。
だから、そんな彼女は、出場するレースでは、常に優勝、悪くとも3位、常に表彰台に立っている人なのだ。
そんな人が手の届きそうな距離、目の前を走っている。
2年前に初めて「菊ヶ浜アイアンマンレース」で見かけてから、絶対に勝てない人だと思っていた。
「女性に勝てないなんて情けない。」と思う人がいるかも知れないが、考えて見て欲しい。
極端な話になるが、自分がマラソンランナー野口みずきに勝てるか。
高橋尚子と競って勝てるか。
仮に子供でもあろうが、自分より高齢であろうが、勝てない人には勝てないのだ。
そんな勝てないと思っていた人が、そんな人が手の届きそうな距離、目の前を走っている。
しかし、スグ目の前を走っているが、なかなか近づいて来ない。
残り2kmの看板が見えて来た。
距離はなかなか縮まらない。
「もうこれ以上スピードが上げられない。」と自分では解っているし、疲労した体は感じている。
後を振り返る余裕もない。
前を走る数名の選手も疲労が濃い。
ゴール地点の萩ウエルネスパークが見えて来た。
入口を曲がると、最後の急坂を登るだけだ。
そして、ゴールまで残り200mくらい残した坂の途中で、あの勝てないと思っていた選手を抜く事が出来た。
ゴールラインには、ゴール時刻が刻まれた表示板がある。
その表示には「1:29:10、11、12・・・。」と数字が刻まれて行く。
スタートした時は、「1秒でも2秒でもいいや。自己ベストが更新できれば、いや、ひよっとしたら出来ないかも?」と思っていたのだが、3分弱も更新できたのだ。

 

・第7回 維新の里/合併記念萩城下町マラソン結果
「ハーフ男子40歳代」で参加。
タイム:1時間29分49秒(自己ベスト)
ハーフ男子40歳代出走人数:238人
ハーフ男子40歳代:42位完走
大会総参加人数:2,483人
参加費:3,000円
参加賞:Tシャツor萩焼の湯飲み、ボールペン、ポケットティッシュ2個
食事:フグ鍋、萩ゆずハチミツジュース、あめ湯、生姜湯飲み放題
開催日:2006年12月10日