アロチ本家 丸高中華そば@和歌山 | Ramen Story Of L.I

アロチ本家 丸高中華そば@和歌山

和歌山遠征8軒目は、和歌山ラーメンレジェンド中の大レジェンドとなる「アロチ本家 丸高中華そば」に訪問しました。


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和歌山ラーメンを語るうえで絶対に外せないお店として君臨しているアロチ本家 丸高中華そば。

全国区で見たら井出系元祖の「井出商店」 が1番和歌山ラーメン店で有名かも知れないが、和歌山県民の中では確実に井出商店並に同じく知名度があるのが丸高中華そば。


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アロチ本家 丸高中華そばが創業したのは1940年。先代が屋台から始めたらしいが恐らく実店舗が存在する和歌山ラーメン店ではもっとも歴史がある超老舗店です。

これまで和歌山ラーメンは2大系統があると紹介したが、豚骨ベースが井出系、醤油ベースのが「車庫前系」 と2つに本場和歌山ラーメンは主に分かれると言ったが、こちら丸高は車庫前系の元祖店と言われている。それと、井出系がまだ存在しない車庫前系のみの屋台時代でも歴史は1番古く、和歌山ラーメンの元祖とも紹介されることも多い。

この時代に働いていた人々が屋台を訪れ、見よう見まねでラーメン作りを覚えそれぞれに屋台を構えていったのが和歌山ラーメンの起源となっているそうだ。

ちなみに丸高よりも前から屋台を引いていた店も存在してたみたいだが、その店はもう存在しないので丸高が元祖となる。
ご主人である高本氏は一応この↓イラストの人(^_^;)先代の父親の後を継ぎ兄弟で伝統の味を守ってるそうだがこのおじさんが長男なのかな?

丸高のご主人も結構な有名人で、テレビで何回か見たことがあるし、お土産ラーメンのジャケットにも写っている。

ご主人は和歌山ラーメンの元祖と言われてる事に対して、屋台の味をそのまま引き継いでるだけと言う感覚で、車庫前系とか元祖とか興味がないみたい。

丸高の支店は和歌山駅東口と六十谷にもあります。


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車庫前系は屋号に丸(○)が付く店が多いと言ってきたが、確実に丸高をリスペクトもしくは影響を受けたから丸を付けてると思われる。

アロチとは和歌山駅から程近い繁華街の事を言う。水系の飲み屋がこの辺はめちゃくちゃ多く、ちょっと丸高まで色んな意味で行きづらい(^▽^;)


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お店の場所は和歌山駅西口から徒歩6,7分ほど。けやき大通りを真っ直ぐ行き、北ノ新地交差点を右に曲り少し行った柳通り沿いにあります。

店内は広くはないがテーブル席中心の造りで、入口前にカウンター4席と2人掛け・4人掛けテーブル席が合計7,8卓合計24席。

厨房にはご主人が集中して次々と調理しており、他に男性従業員とホールに女性が1人の3人体制で切り盛り。

水系の同伴客と思わしき男女が数組いたりして、どんどんお客は入店し繁盛しまくってた!呑みで来てる方も多いですね。

メニューはこんな感じ。


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主なメニューは、中華そば600円・大盛中華そば800円・キムチラーメン800円・チャーシューメン900円・餃子300円・おでん100円・早寿司100円。

シンプルに中華そばとチャーシューメンにキムチラーメンの3種類のみ。

おでんは10種類用意され、人気のサイドメニューのようだ。

お持ち帰り用の中華そばも用意されてる。値段は1人前600円と店で食べるのと同じ。

会計はレジにて後会計制。


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卓上調味料は胡椒。早寿司はテーブル席に置かれてた。


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注文したのは「中華そば」\600


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湯気がもくもくと出続ける熱めのスープは、色合いが車庫前系らしく醤油が立ったビジュアルですが、ちょっと濁りも見られ豚骨も煮詰まってる。

スープはクセのない豚骨の旨味がきっちり突出し、醤油がまろやかに効いた豚骨醤油。

豚骨の出汁はなんと!臭みとアク抜きのため一度醤油で豚骨を煮込み、1日寝かしてスープに使用してる変わった製法。

カエシは多分入れてるだろうけど、コクのある後口がまろやかな醤油の中に豚骨の旨味が封じ込められ、自然な感じでお互いの素材感が出てると言いましょうか。

さらにデフォで胡椒が入っていてピリリとくるアクセントはいい役目。しかし入れなくても十分良いスープと言う方もいるでしょうし、胡椒は好みが分かれるかも。

全体的にスープ自体はあっさりとしているので飲みやすい豚骨清湯醤油と表現してもいいかな。なかなかウマいですよ!


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↑の写真だとあまり分かりづらい色合いしてるので、全体ショットを載せておきます。

レンゲは見当たらず恐らく用意されてない。


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麺は中細ストレート。先代が自家製麺?だったみたいだけど、現在は製麺所に頼み先代が考案した麺を作ってもらってるとのこと。

喉越しが良く、ぷつんとした歯切れもなかなか良い。

元祖店でもやはり麺量は少ないですね~。


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具はチャーシュー3枚・メンマ・かまぼこ2枚・刻み青ネギ。

チャーシューはバラとモモ肉2種類が入り、小ぶりだけど脂身部分が多く付き十分ウマいと思う。


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かまぼこは渦巻き状のを使用。かまぼこは和歌山ラーメンなら入れなきゃだね!


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他の車庫前系では味わえない独特感があったが、この味が屋台で提供していたまんまだとなれば凄い!元祖の味堪能できて良かったです☆

また支店も含め丸高を食べてみたいです。

本来なら丸高で和歌山遠征を終了する予定だったのですが、今回出会った某店の店長さんに激しくオススメされた店があるので、遠いがそこまで言うなら食べておきましょうと最後の店に向かいました。


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ラーメンアロチ本家 丸高中華そば

ポスト和歌山県和歌山市友田町2-50

電話073-432-3313

時計17時30分~翌3時

ぐぅぐぅ日曜定休日