親離れとその涙…③ | 私の闘病と懺悔~償い~

私の闘病と懺悔~償い~

私の未熟人格と病気により苦しめ地獄へ落としてしまった
大切な家族と周囲の人々。
そして宝物の「あの子」。

私が病気と認めたのは、やっとの32歳。
私は人生で初めて危機感を持ち、人間復活を目指して
死に物狂いで闘病しながら、償いをする日々です。

家族。
母親と父親と姉とも話をした。
会うのは3ヶ月ぶり。

こうして、ゆっくり話をするのは
…いつぶりかな。

父親は言った。
今まで悪かった。
あれこれ言ったり押しつけたりして。
恩師から厳しく言われて改めて気付けた。
親として大きな過ちを犯していたのかもな。
これからは自分のやりたいようにしろ。
自分がやりたいと思うことをしろ。
協力はするけど、心配もするけど、
口を挟む事はしないから。
息子じゃなく、一人の人間、一人の男として
自分の人生を歩んでいけ。
自分の力で、自分を支えてくれる人と共に
人生を作っていけ。
その中で家族を大切にしてくれるなら
何も口を挟む事はしないから。
お前から電話があるまでは
こっちからは電話をしたりしない。
困った時や、会いたいと思ったら電話して。
今日から自分の価値を残していけ。

父親は涙を流していた。
僕は父親と抱き合った。
いつぶりだろうか…
父親と男同士で抱き合ったのは。
相変わらず温かい身体だった。
さすがに親父も年老いたかな…少し痩せていたかな。でも、父親の温もりをいつぶりか分からないぐらいに久しぶりに感じた。
ありがとうございます。


母親は言った。
確かに私は傷ついたけど、
本当は傷ついたなんて思ってない。
だって、あんたは私の息子でしょ。
どんな子でも私の息子でしょ。
私の息子なんだから仕方ない。
それに私も息子のあんたを傷つけたんだから
お互い様。
これからは笑ってやっていこうよ。
助け合いながら。
あんたを苦しめるなら口を挟む事はしない。
あんたはあんたの道を行きなさい。
私の手を離してもいいから行きなさい。
その代わり困った時はお互い相談する事。
困った時はお互い協力する事。
会いたい時はお互い素直に会う事。
これだけは約束して。
親子なんだから。
どんな息子でも、いつまでも私の息子でね。
今日は素敵な話をありがとう。

母親も涙を流していた。
相変わらず小さな小さな背中を撫でてあげる事しか出来なかったけれど…
ごめんな母ちゃん。ありがとうございます。

姉は言った。
とにかく太ったな~びっくりしたわ💦
あんたが壇上に立った瞬間に思った。
上から見てて思った。太ったな~💦
デブやな~痩せろよデブ!!
気持ち悪い。ほんまデブ。きもい。痩せろ。
ちょっと!触らんといて!気持ち悪い💦

僕に怯えていた姉は
こんな事も言えるようになったんだ。
こんな小さな事でも、たわいもない事でも、
僕達姉弟にとっては本当に凄い事。

でも、姉の目は涙が溢れていた…。
今にもこぼれ落ちそうな涙が。
たぶんこぼれ落ちないように耐えてたんだろうな。久しぶりに姉の頭を撫でてみた。
ねーちゃん、ありがとうございます。

さぁ、今日から歩き出そう。
新たな気持ちで!

これ以上、母親から頂いた
この心臓を粗末にせぬように。
母親が腹を痛めて生んでくれた
一度きりの人生を粗末にせぬように。
それが母親への償い。
そして何より【感謝】である。
懸命に動いてくれている心臓に光と幸せを
与えられるように歩いて行こう。

🌍人生とは価値を残すもの。
人生本来苦であると知るのではなく
自覚しろ。