親離れとその涙…② | 私の闘病と懺悔~償い~

私の闘病と懺悔~償い~

私の未熟人格と病気により苦しめ地獄へ落としてしまった
大切な家族と周囲の人々。
そして宝物の「あの子」。

私が病気と認めたのは、やっとの32歳。
私は人生で初めて危機感を持ち、人間復活を目指して
死に物狂いで闘病しながら、償いをする日々です。

昼の14時過ぎには、
恩師にも壇上に上がって頂き
20分間の話をして頂きました。

その中で
名指しで僕の話もしてくれました。

恩師は言った。

彼は実に賢い男です。
7ヶ月半の期間、私の下で修行をした男。
賢い男でした。誰よりも反省をし、
胃に穴が空いて入院する程まで反省をした。
反省、感謝、報恩の教えなり。
究極の反省とは胃の穴の数が語る。
究極の反省が酒をやまらせ成長遂げられる。
彼は道を踏み外さなければ高校や大学の教師になれたぐらいの能力を持ったレベルの男。
過去を後悔しても意味は無いが
後悔あれば先は咲く。
賢い者が頭を打つと立ち直りも早い。
中途半端に賢い者は立ち直りが遅い。
しかし賢い者は傷つくと壊れやすい。
中途半端に賢い者は傷ついても壊れない。
あまり賢すぎてもダメという事。
賢すぎる者は少しだけアホになりなさい。
少しだけアホになり気を楽にしなさい。
その方が人生も楽になる。
人生の生き辛さが楽になるもんなんだよ。
賢すぎる者は固すぎるから。
人生とは少々アホなぐらいが丁度良い。
それぐらいの方が人生楽しく明るくなる。
病気であろうが簡単に考えなさいって事だ。
本日彼は親離れして船出する日である。

こんな言葉があります。
賢い者についていく者は賢くなる。
賢い者は、賢い者について行く。
愚かな者と交渉する者は愚かなり。
愚かな者は、愚かな者と暗しき歩みを辿る。

彼は、いつまでも子離れできず
過保護で我が子を滅ぼす愚かな親よりも、
酒をやめ共に成長遂げる賢い先輩を選んだ。
地元、親元を離れてまで賢い先輩を選んだ。

桜が見たいなら電車に乗って
桜を見に行く人についていけ

海が見たいなら電車に乗って
海を見に行く人についていけ

素晴らしい景色を見たいなら人生の道を行き
素晴らしい景色を見に行く人についていけ

幸せになりたければ人生の道を行き
幸せを作る賢い人についていけ

成長したければ人生の道を行き
成長遂げる人についていけ

酒をやめたければ断酒会に行き
酒をやめている先輩についていけ

賢い者は、賢い者について行く。

己を知らぬが一番の恥。
人生で一番の恥とは
己を知らない事である。


大会後、恩師と二人きりで話をした。
最後に恩師から言葉を頂いた。

今日の君は素晴らしいの一言。
母への公開謝罪にて己を知れた。
酒なんて関係ないんだ。
病気なんて関係ないんだ。
酒よりも、病気よりも、
人間としての成長が物を言う。
そこで自分という人間の価値が決まる。
随分成長したもんだ。驚きとはこの事だね。
成長あれば酒など自然とやめれる。
成長無ければ同じ過ちを繰り返す。
君は成長途上から花咲かす人間となれた。
もう私は安心して見守ることにする。
さぁ羽ばたいてみなさい。
ここから先は自分の手と足で行きなさい。
しっかりと賢い者について行き、
君も賢い者を連れて行きなさい。

賢い者とは断酒会の酒をやめている先輩だ。
連れる賢い者とは幸せになる嫁だ。

君には最大限の期待をしている。

さようなら。