僕が見た半年後の被災地。

僕がボランティアに行ってから約半年。

震災が起こってから２週間後、医療班としてボランティアに参加した。

あの日の活動 はこのブログにも書いた通り、、、

とても、感じることが多かった。

あの日があったから、、、

僕には岩手という場所に帰る場所ができたと思ってます。

きっとあの日、動かなければ、、、

岩手に行くこともなかったかもしれない。

今回、また、僕がまた岩手に行ったことは、、、

大した理由じゃない。

あの日、託されたギターの音を届けること 。

そして、

あの場所で出会った人に会いたかっただけ。

ただただ、そんな理由です。

なにか特別な活動をしようというわけではなかった。

でもそれでいいと思ってます。

そんな中で、、、

自分の目で見てきたもの。

自分なりに伝えたいと思う。

これは３月末に見た、、、

大槌町役場。

そして、、、これが今の大槌町役場。

違う建物みたいに見えた。

そして、これが３月末に高台から見た風景。

瓦礫の山だった。。

それが、、、わかるかな。

瓦礫がほとんどなくなっていた。

ただ、、、僕が感じたのは、、、

確かに、片付いたように見えたが、、、、

よく見ると、、、すべての写真、、、

雑草が生えていた。

おそらく、ずいぶん長い間、、、このままだったんだろう。

きっとどうすることもできないほどの瓦礫だったんだろう。

ただ、、、あの頃は、、、

この瓦礫は片付かないと思ってた。

ほんとにそういう意味ではすごいと思った。

今回は海の方にも行ってみた。

やっぱり、、こんな状況だった。

水も汚れてたし、、、

前におばあちゃんが約束してくれた、、、、

「いつか海の恵みを食べにおいで！」

って。

まだまだかかりそうだなぁ～って感じた。

そして、、、

岩手県立高田病院にも行ってきた。

それはそれは、、

すごい被害だった。

この病院の屋上で助かった人が居た。

そんなことを考えてると、、、

すごいなと思った。

どれだけひどい景色だったんだろうと。。。

そんな病院の一角にはひまわりが咲いていた。

振り返れば、、、

３月末、、、、僕はギターを担いで被災地へ行った。

誰もが反対したが、、

僕の想いは変わらなかった。

音楽にしかできないことがあると信じていた。

あの頃、、、一緒に活動していた、、、小児科医の先生。

僕の活動を見て、、、

「オレもバイオリンを持ってよかった」

そう話してくれた。

だから僕は、ギターを託された時に決めたことがあった、、、

「このギターが治ったら一緒に音を届けにきましょう！」

と、先生と約束した。

そんなバカみたいな話が現実となった。

僕らが拠点にしていた大槌高校。

今はもう仮設住宅に移っていて、誰も避難所として使っていない。

そんなところに、、、

高校生や先生、、、たくさんの方が集まってくれた。

そこで、僕と先生は初めて音を合わせた。

完成度なんてどうでもよかった！

ただ、みんなと一緒に楽しめるだけでよかった。

当時、高校の玄関は、常に厳戒態勢だった。

今、そこに音楽が流れてることがうれしかった！

曲が終わって、、、

「先生ありがとうございました」と握手を交わした。

みんなは大きな拍手をくれた。

ほんとに音楽にしかできないことがあると、、、

実感した瞬間だった。

翌日は大船渡高校で行われた学園祭に出演させていただいた。

僕はこの学園祭のタイトル「Deat」って言葉がやけに気に入った。

その後に続く言葉が見える。

一人じゃない感じ、、、

それがなんだかうれしかった。

体育館にはたくさんの方が集まってくれた。

僕らはより近くから届けたくて、、、

ステージを使わずに、床にイスを置いて演奏した。

こうして、、、弦楽四重奏にギター。

もちろん、この日、はじめて一緒に演奏した。

楽しかった。

僕らの想いが会場中に響き渡った。

演奏後、鳴り止まないほどの拍手をいただいた。

先生は言った、、、

「どんな治療も、薬も必要だけど、音楽にしかできないことがある」と。

「またいつか、一緒にやろう！」と。

幸せだった。

被災地ではたくさんの奇跡が起こってます。

ひょっこりひょうたん島も、、、、

津波を受けたにも関わらず、中の社は無事に残ってたり、、

一本松だったり。

きっともっと見えないところで、たくさんの奇跡が溢れてます。

そして、、、

まだまだ捜索は続いてます。

奇跡を信じて。

なぜか、一本だけで咲くひまわりがあちこちにあった。

僕の中で元気な花のイメージがあるひまわり。

一本で咲いてると、、、寂しいイメージが強くなった。

まだまだ奇跡は起こると思う。

信じよう！

そして、、

今回もまたあの頃と変わらない気持ちがあった、、、

忘れないで欲しい。

僕にはこのギターを弾き続けるという役目がある気がした。

忘れてしまわないように。

ありがとう。

みんな。

ほんとにありがとう！

僕らにはまだまだできることがあると思う。

小さなことでいいと思う。

Dearに続く人のためにね。

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