たつをブログ-船が、、、、




みなさん、お元気してますか?

僕は29日から岩手県の避難所に、

緊急医療支援チームに看護師として参加させてもらってます。



参加を決めた理由は、以前、ブログにも書いたんですが、、

現地の写真を見てて悲惨なもの以上に、、、

笑顔にあふれてたこと。


そして、ある報告書に書かれていたこと、、、

今、避難所で欲しいものにあがったのが、音楽だったということです。



これは僕が音楽をはじめたきっかけと、、

そのときの感情とすごく似ていた。


今、僕が持ってる看護師の技術と、、

たった一本のギター、、


看護の技術で安心感を、、、

ギターで楽しみを、、

そこからうまれる笑顔を見たかった。


なにより、音楽の力を届けたかった!!!


それがすべてです。



そんなことを思った瞬間、、

僕はいろんな方に頼み込み、、、

協力してもらい、、、

参加することができた。


本当にありがとうございます!!!



ここに来て、もう、何日が経つんでしょうか?

ちょっと時間と曜日の感覚がわかりません。


寒さはだいぶマシになってきましたが、今は雪がちらついてます。


こちら、避難所によっては、洗面器がなくて、水は節水、、、

おまけに電気がない、、

これがどんなに大変なことか。


街の中は砂埃だらけで、、、

マスクをしておかないと、目と鼻、のどをやられます。


余震は一日、5回ぐらい朝晩関係なく起ります。

地響きと共に、かなり揺れます。

そして、揺れから数秒遅れて、建物がきしむ音がします。



今、時間をいただけたので、被災地から少し離れたところに来てます。

被災地も少し見させていただきました。


ここから少し、現地の本当を綴ります。

嫌な気持ちになる人もいるかもしれません。

そう思う人はもう見ないでください。


これはあくまでも僕が感じたことなので、、、。



これが僕の目で見た景色です。



一枚目の写真は家の上に船がのっかってました。

ありえないことが普通に起ってます。

なんだろう、理由もなく涙がでました。


これは仲間が撮ってくれた写真です。

僕はここに長い間立ってたみたいです。

自分自身では、一瞬だったつもりですが、、、

微動だにせず、ずっと眺めてたそうです。


あんまり覚えてません。



たつをブログ-街中が、、



商店街の近くにある民家です。

なにもかもすべてが流れされてました。

崩れた壁には生存確認できたかどうかが、、

○と×で書かれてます。

生き残った人ですら、孤独を感じると思います。



たつをブログ-海岸線



海岸線の辺りは、もうさらに建物も残されてません。


水に流されて、そのあと、燃えたんだと思います。


辺りには、卒業アルバム、、、

お茶碗や、、靴、、、衣類、、、

生活に関わるものがそのまま焼け焦げて残ってました。


そして、この場所では、においがひどかった。

海のにおいと、魚か何か、生き物のくさったにおいです。


カラスが鳴きながら飛び回り、、、

犬は餌を求め凶暴化し、、

人はそれぞれ何かを捜してました。


たつをブログ-市役所


ここは市役所です。

地震後に対策をしようとここに集まったらしい。

その後、津波が発生し、、、

ここも建物ごと、被害にあってます。


見るも無惨でした。


たつをブログ-高い所から



これが高い場所から撮った写真です。

被害が広すぎます。


ただ、高い場所や、山の裏などは、、、

まったく被害を受けてない場所もあります。



交通や通信手段、、ライフラインが確保されてないので、、

結局同じことです。



自衛隊が今、必死になって、道を作ってくれてます。

この一本の道がすべてを繋ぐんです。



避難所に入って、、、

感じることは、、

当たり前のことがどれだけ大切なことか、、

身をもって感じます。


生きることの辛さや、生きてることのありがたさ。

暇ということが未来の光を奪い、不安を増幅させるという現実。

道。

水や食料。

言葉のあたたかさ。

人のぬくもり、、、そして、強さ。



避難所のみんなは、、すぐに大丈夫って言ってくれます。

辛いはずなのに、みんな大丈夫って言うんです。

あの笑顔を見たら、涙がでますよ。


今、何が必要なんだろうって聞かれると、、、

正直、わかりません。

現地に来たのに、わかりません。


ただ、僕はずっと忘れないで欲しい。

忘れなければ、きっと人それぞれ、できることがみつかると思う。

絶対に忘れないでほしい。


僕が写真を撮り続けたのも、、、

ここにこうして書き記したことも、、、、

すべてに意味があるんです。。


忘れないでほしい。



現地に集まった医療チームはバタバタはしてるものの、

気持ちは一つなんです。

なんとか一つでも苦しみを、不安を解消させてあげたい!

望む結果が同じだからこそ、、一つになれるんですね。




僕は、先日、こどもクリニックという、、

小児専門の診療所の立ち上げを小児専門医と2人でやり遂げました。

小児の専門医が足りてなかった事と、震災後、夜泣きやお母さんから離れられなくなった子供達、ゆっくり話せる時間を作りたかったんです。


さらに、同時進行で、プレイルームと言って、、

避難所で子供たちを集めておもいっきり遊ぶ場を提供し、

コミュニケーションのあふれる場を作りました。


医療行為と併せて、、、

少し違った視点から、心のケアに取り組みたいと思ってます。
あとはできるか分かりませんが、音楽かな。

これが、僕が現地で志願した全てです。


なんとか努力して、、

ひとりでも多くの方を癒せるように、、、

笑顔を作ってあげれるように、、

僕にしかできないことを、、

僕なりにがんばりたいと思います。



長くなりましたが、、

突然、決めたことなので、、、

何もお知らせできなくてすいませんでした。


こういった内容のブログで気分を悪くした方、、

すいませんでした。



またこうやって携帯やネット環境が整えば、、、

ブログに書きたいと思ってます。



東日本大震災で犠牲になった方々のご冥福をお祈りします。