中学生の頃、私は、数学の先生に成りたかったんですよ~。数学が好きだった。
って理由も有るんですが、その当時に、私に数学を教えてくれた先生が、メッチャ
個性的な先生ばかりで、自分が数学教師に成ったら、絶対、この人達より上手に
数学の授業をやってみせるッ!なんて言う、思いが有りました(笑)。
んでもね、六人兄弟の末っ子である私に、大学へ行かせてもらえる程の余裕は
無くて、あっさり断念しちゃいました。そして就職した印刷業界。私が若い頃は、
印刷の技術セミナーが、年に数回有りましてね。あと、工業指導所?さん主催の
中期セミナーなんてのも有り、私は、そのほとんどに出席させて頂いていました。
しかしです。このセミナーの講師さん達が、これまた個性的な方達が多くてねぇ。
「この先生、今、自分で言ってる事、絶対に理解出来てないよなぁ」って思える
場面が、しばしば有ったり、最後まで、ホワイトボードと、にらめっこ状態で、生徒
である我々の方に、一度も視線を向けない先生が居たりってな感じでした。
そう成ると、またまた、私の「先生に成りたい!」願望が、ムクムクと起き上がる
ってワケですよね~。オレだったら、この講師よりも、もっと良いセミナーをやって
みせるぞッ!ってな感じですよ(笑)。(まぁ私もメッチャ個性的な講師ですが・・)
皆さんも、きっとそうだと思うんですが、自分が知ってる事、苦労して覚えた事
ってのを、人に教えるのって、ケッコウ楽しいって思いません?そりゃ仕事に
限らず、趣味の世界なんかだと、本当にそうだと思います。 「いや、この時の
炭次郎のセリフにはねぇ、こんな奥深い裏が隠されててさぁ~! でね・・・」
なんて、いつまでも、話が尽きませんよね。
昔の友人に、「新幹線オタク」が居まして。コイツに捕まると、最低1時間はね、
新幹線の話を聞かされる事に成るんですが、これがケッコウ楽しくて、ついつい
聞き入ってしまうんです。自分では興味が無い事でも、あれだけ詳しく、内容も
濃い話をされてしまうと、もう本当に引き込まれてしまうんですよねぇ~。
「下手の横好き」 「好きこそ物の上手なれ」 なんて言葉が有ります。対局の
意味の言葉なんですが、この両方共の人達の話、私は、どっちの話を聞くのも
好きなんですよ。ああ、これだから、この人は「下手の横好き」って言われるん
だなぁ~、でも、内容的にはメチャクチャおもしろいんだけどなぁとか、さすがは
「物の上手」と言われるだけの事は有るッ!なんてね。
話してる内容のレベルが高いとか、ケッコウ幼稚だとか、そんな事は、どうでも
イイんですよ。その人の熱量って言うか、情熱が伝わって来れば、それだけで、
こりゃもう充分に、おもしろいし、聞くに値する内容にまで、昇華するんですわ。
その逆なのが、どこかに書いて有った事の、まるで棒読みの様な話。こう言う
のってね、文章に成っても分かりますよね。コイツ、この内容、自分の中でも
消化不良を起こしてる~。そんな状態で文章を書いたって、何も人に伝わる
わけが無いのになぁ。と、途中で読むのをやめたく成るような文章。
文章なんて、ヘタでも何でもいいんですよ。情熱やパワーや、温もりなんかが、
その文章に溢れてれば、必ず、思いが伝わりますよね (^^)v。その逆にね、
どれほど必死に調べた事か知らんけど、棒読みの文章からは何も伝わらない。
読んで行くのが苦痛なだけの文章です。
人に伝えたい!教えたい!こんな思いを残して行きたい!こんな失敗談を
是非とも聞いてくれ!君が次に失敗しないように活かしてくれ!君が印刷を
好きに成ってくれるために、こんな話を聞いてくれ!
そんな情熱に溢れた文章や話が私は大好きです。そして、そう言う方達って
すでにもう、「教師」「先生」なんですよね。そう言う方達の熱い思いが伝わる
ことによって、どれほど多くの印刷仲間が救われることか。
様々な制約が有って、発信したくても発信出来ない方達も沢山、おられます。
印刷系のブログ等は決して多くは有りませんが、発信を許されている我々は、
一人でも多くの、印刷仲間のためを思い、ブログを続けて行きたい!
そう思っております。