印刷技術 実行力 | 1級技能士・成田の印刷技術

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1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

例えば、会社の仲間が、病気で入院していたとしましょう。

ようやく退院して、会社に復帰して来た仲間に、開口一番、

「あっ、お見舞いに行こうと思ってたんだけどね~」と挨拶をする。

 

まぁ、良く有る光景ですわね。「お見舞いに行こうと思ってた」

・・・その気も無いのに、儀礼的な挨拶をしてんじゃねぇよッ!

その気が有れば、「思う」前に、即、行動して、見舞いに行くんだよ。

初めっから、見舞いに行く気なんて、全く無かったんだよ!

 

私の勉強会や講習会も同じです。「是非、成田先生に講習会を、お願いしようと

思っております!」・・・と、言う人から、講習会開催の依頼が来たためしが無い。

本当に講習会をやりたい人は、「思っております」って言う前に、スケジュールを

確認するんですわ。「4月のご都合は、いかがですか?」ってね。

 

印刷工場の整理整頓や、清掃、印刷機のメンテなんかも、全く同じ事が言えます。

「工場内の、あの辺りがゴチャゴチャに成ってしまってるけど・・・」と指摘すると、

「ああ、やろうと思ってるんですけど」 と言ってるヤツは、絶対に、やりません。

本当にやる人はね、「はい、今週末までにキレイにします!」 と答えます。

 

多くの人はね、「思ってる」だけでは、ただ「思った」だけで、完結してしまうんです。

実行が全く伴わないから、事実上、「思った」だけに終わってしまう。そうした事を、

確実に実行に移すためには、「期限を定める」ことが、とても大切なんですよ。

 

「今すぐやる」 「明日やる」 「今週中にはやる」 「今月中にはやる」 大掛かりな事で

あれば「今期中にやる」 なんてのも、有るかも知れませんよね。期限を確実に定め、

言葉に出して宣言すれば、周りの人達も聞いているワケですから、やらざるを得ない。

 

・・・しかしまぁ、こんなのは、小学生や中学生のレベルですわね。宣言など、全く

しなくても、確実にやる。完璧に遂行して行く。それを、「実行力」って言います。

「デキる人」 「デキない人」 の差って言うのは、この実行力の差なのだと思います。

 

「やろうと思ってたんだけど」 その言葉の真意は、「やる気、無いんですけど」 と

訳すのが正解でしょう。・・・仕事場で、自分自身に、言い訳しててはアカンですね。

言い訳して実行しなかった事の全てが、自分の身に、しっぺ返しで返って来ますよ。

 

印刷機のメンテ不足で、不良品を作ってしまうのは、実行力の無い証しです。

そのメンテ不足が続けば、いつか自分自身が、大怪我をするかも知れません。

「思う」前に、「実行せよ!」。「いつか」ではなく、「期限を決めよ!」 それが

社会人として最低限のマナーだと思え!・・・一度、皆んなで考えてみて下さい。