今日から、仕事初めの方も多いかと思います。
長期休み後の印刷機は、不調の連続で大変ですよね。
1月2日の特番をもって、大好きな「下町ロケット」が終了してしまいました~。
開始当初は、イモトアヤコの演技に酷評を書きましたが、だんだん良く成って、
最終的には、なかなかの好演だったかと思います。
そのイモトアヤコが演じる、天才技術者「島津 裕」。彼女のセリフの中で、
技術者の心構えを説くものが有り、感銘を受けましたので、ご紹介します。
「技術者は、ひたすら 『物』 を相手にしているように見えて、
実は違うの。人の心を相手にする仕事なの。」
これ、我々、印刷技術者にとっても、全く、その通りの言葉であると思います。
印刷技術者は、印刷機械を使って、紙やインキ、湿し水等の「物」を相手に
して仕事をしているように思われがちですが、実は違います。
受注生産である「印刷業」は、どれほど印刷技術が優れていようが、どれほど、
キレイな網点を刷ろうが、それが、発注者であるお客さんの心に響かなければ、
再受注を頂く事が出来ません。
その日、1日の仕事を消化すること。納期に間に合わせること。印刷機を順調に
使用すること。そうした事ばかりに必死に成ってしまっていては、お客さんの心を
相手にする事は出来ません。
お客さんは、その印刷物に、何万円、何十万円と言う料金を支払っています。
発注者であるお客さんは、ご自分の商売なり、仕事なりで利益を上げるために、
印刷物に、お金を支払っているのです。
であるならば、良い印刷物とは、お客さんが儲かる印刷物であり、その印刷物に
よって、お客さんの仕事が円滑に成り、生産性の向上が見込める印刷物。
と言う事に成ります。
我々技術者が、物を造る時、そうした人の心と真摯に向き合っているかどうかで、
その価値が大きく変わって来ます。・・・どうしよう、もう少し赤い方がイイかなぁ?
もうチョッと濃い方がイイかなぁ?などと迷った時の判断基準は、お客さんの思い
を反映させるためには、どうするのが良いか!と、考えるべきなのです。
「技術者は、人の心を相手にする仕事」である。年頭にあたり、一度、じっくりと
考えてみて下さい。もし、それを理解し実践する事が出来たならば、あなたの
印刷技術は、格段に進化する事と思います。