●質問
「基本を勉強し、理論を理解しろ」と、成田さんが、最近、
よく、おっしゃっておられますが、どのような書物で勉強を
するのが良いでしょうか。推薦される書籍等が有れば
教えて下さい。
●回答
ハハハ、そりゃ、あなた、
「1級技能士 成田さんの ヤングのためのオフセット印刷雑学」に決まってますわ~(笑)。
「月刊・印刷センター」って言う雑誌に、もう、27年以上にわたって連載を続けているモノ
ですから、その時代ごとの歴史的な背景も、よく分かりますよ~。
・・・冗談はさておき、正直ね、印刷技術の専門書は、非常に難しいものが多いんですわ。
専門用語の羅列で、何を言ってるのか、サッパリ分からない~ なんてのもホントに沢山、
有るんですよ。でもね、そんな難しいヤツが、本当の解説書なんです。
私の本はね、そうした難しい専門書に入る前の、ウォーミングアップ用の読み物だと、
そんなふうに考えて、多くの人に、気軽に読んで欲しいと、そう思って書いています。
まぁね、本も、勿論イイんですが、最近は、ネット上でも、いろんな方が、いろんな解説を
されています。例えば、私なんぞは、ハイデルさんの、最新の印刷機を扱った事が有り
ません。そんな私に、ハイデル・最新機の使い方なんて、解説不可能ですわね。
私は、枚葉機、しかも、薄紙専門のオペレータでしたから、パッケージの刷り方も素人同然
ですし、輪転機なんて、ほとんど理解出来ていませんわ~。理屈だけは分かっていますが、
理屈だけの私と、実務を経験し、そこから理論を導き出した人とでは、雲泥の差が有ります。
ネット上では、そうした、各分野の専門の方達が、文章を掲載されています。もちろん中には、
全く理論が通っていない文章も有ったりしますが、それこそね、専門書に入る前の、超軽い
ウォーミングアップだと思って頂ければ、とても有効な情報だと思うんですよ。
印刷技術の専門書って、街の本屋さんでは売っていませんよね。ネット上で探せば、出て
来る物も有りますが、ネットでは、中身を見る事が出来ませんわね。んじゃどうするか?
先日のIGASとか、チョッと大き目の印刷展ですとね、たいていの場合、出版社さんが、
展示即売をしてくれています。そこで、実際に本を手に取って、中身をチラホラ見てみて、
これなら大丈夫そうだ~。なんて思うのを買われるとイイですね。
私の実家なんぞ、そうやって買い集めた本が、山積みに成ってしまっていますわ~。
専門書って、ケッコウ値段の高い物が多いんですが、プロの技術者が勉強をするための
物ですから、こりゃ、値段が少々高くても、仕方が無いですわね。
是非とも、次の印刷展で、実際に手に取って、見てやって下さいな。