失敗談・その2 | 1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田の印刷技術

1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

昨日と同じ印刷機での話です。

 

自動のブラン洗浄機ってヤツを、50歳に成って初めて使ったワケです。

こりゃ~、楽でエエなぁ~。なんつって、快適に使っていたんですが、

当然のように、洗浄布が消耗して、無くなってしまうワケですわね。

 

初めて使ったモノですから、洗浄布の替え方なんてのは、当然の事ながら、

知るワケもないのですよ~。んで、当然のように、印刷機メーカーに電話です。

「洗浄布の替え方教えてくれ~。」

 

「ああ、普通に替えてもらえばイイですよ。」・・・あのな、おまえにとっては、

そりゃ普通かも知れんけど、オレにとっては、異次元の世界なのさ。何せ、

初めての経験なんやから~。

 

「エエッ?もしもし、成田さんですよねぇ。チョッと今は忙しくて、成田さんの

冗談に付き合ってるヒマはないんですが(笑)。」・・・だからさぁ~、冗談とか

じゃなくて、本当に知らないのさ~。

 

「またまた~(笑) ガチャン」って、お~い、電話切るな~!

 

と、電話を切られたものの、少ししたら、他のサービスマンが来てくれました。

「成田さんの冗談に付き合って来いと、言われて来たんですが(笑)。」

本当に知らないんですかッ? 本当に初めてなんですかッ? とか言われ

ながらも、丁寧に教えて頂いて、一件落着。

 

かと、思いきや、ブランの洗浄布ってヤツは、順番に無くなって行くものなのですね。

先日は、黄色(4色目)だったのが、今度は紅(3色目)が無くなってしまいました。

・・・ここでね、もう一度、サービスマンを呼んでしまったら、こりゃ、いくらなんでも

成田の名が泣くよなぁ~、と、一人で交換。

 

おお、ウマく行ったぜ~。んじゃ、ブラン洗浄開始~ッ!

自動洗浄ですからね、機械任せにして、他ごとをやってたんですよ。んで、

ふと、デリバリィを見ると、何やら異様な光景が、目に飛び込んで来ました。

 

デリバリィから、紅のブラン洗浄布が、ドヤドヤと流れ出て来てるんですわ~!

洗浄布の端を固定する所が、不完全だったんでしょうね。こりゃね、全て私が

悪いんですが、洗浄布がデリバリィから排出される光景ってのは、ケッコウ

おもしろかったです。今なら、動画で撮ってますわ(笑)。

 

こりゃもう、呆れるやら笑えるやらで、誰かに言いたくてね、機械メーカーの

サービスに電話しました。「さすがは、最新の印刷機やねぇ~、ブラン洗浄布の

汚れたヤツをデリバリィから排出させるなんて、スゲェ機構が付いてるんやねッ!」

 

「成田さん、その光景、是非とも見たいので、すぐ行きますッ!20分だけ、

そのままで待っててくださいッ!」・・・やかましいわ~。こんなオモロイもん、

誰が見せたるか~(笑)。さっさと、片付けてやりましたわ~。

 

このメーカーの、このサービスマンとは、ケッコウ仲がいいんですが、こいつが、

この数か月後、私の印刷機で、とんでもない失敗をやらかしてくれます。でも、

それは、彼の名誉のために伏せておきましょうね。

 

(あッ!私の本の第3巻に書いちゃってましたわ~(大笑))