成功の反対 | 1級技能士・成田の印刷技術

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1級技能士・成田が、オフセット印刷技術を解説します~。

星野仙一さんが亡くなられましたねぇ~。

 

私は、ドラゴンズファンですが、私の親父が野球嫌いだったので、本格的に

プロ野球を観るようになったのは、20歳頃からなんですわ。既に印刷オペレータ

だった私は、実は、当時の星野さんは、あまり好きではなかったんですよ。

 

中日、阪神、楽天と、各地で活躍された方ですから、日本全国にファンも多い事と

思いますが、私が知った当時の星野さんは、現役のピッチャーでした。別にねぇ、

スゴい球を投げるワケでもなく、スピードが速いワケでもなく。オペレータ仲間では、

「今日は星野か~、どうせ負けるからテレビ観るのヤメよ~」なんて言ってました。

 

「闘将」とか、「燃える男」とか言われてましたね。「上司にしたい男ナンバー1」とかも。

当時の私に言わせれば、飛んでもない話ですわ。印刷技術ってのはね、根性とか、

感情とかでは、決して上達しないです。理論と実践有るのみなのです。

 

そう言う意味では、落合監督が大好きでしたね。緻密な計算と計画が有って、それを

一つ一つ確実に成果へと結び付けて行く。常に沈着冷静。彼こそ技術屋の手本です。

しかしながら、プロ野球の世界は、魅せる事も大切。その「魅せる」部分で星野さんは

特出した方だったように感じています。

 

「星野語録」って言うのが有りますね。星野さんは、名言の多い方でした。

そんな中で、私が大好きな言葉が有ります。

 

「成功の反対は、失敗じゃない。 何もしない事だ」

 

深い言葉ですよね。私は今、サインを求められると、「技術は失敗で磨く!」と書きます。

失敗は成功の元。失敗と成功は、反対語ではなく、とっても近い関係の言葉なのです。

ですから、「成功」の反対語は、「何もしない事」と、星野さんが言ってるんですね。

 

失敗しても、その選手を使い続ける星野監督。でも、いくら良い成績を残しても、

何もせず、グウタラしてると、「何をしとんじゃ~ッ!」と、思いっ切り怒鳴り散らす。

深い深い愛情のこもった、とっても熱い人です。・・・ご冥福をお祈り申し上げます。