●質問
印刷会社で資材仕入等の担当をしております。（女性です）
ユポに関して、ユポとウルトラユポとスーパーユポの差、違い
などを、分かり易く教えて頂けないでしょうか。
初心者で、難しい解説ばかりなので、理解に苦しんでいます。
●回答
ほほ～！女性の方から質問を頂いてしまいましたよ～！
しかも、女性だと、自己申告されてるところがイイですなぁ～。
･･･オレらオッサンが、女性に弱い事を熟知していらっしゃる(笑)。
え～と、ユポですね。もともとは、普通のユポしか無かったんですよ。
今で言うところの、ＦＧＳっていうヤツですね。こいつを刷る場合は、
ユポ専用のインキを使わなければ成らなくて、しかも、そのインキが、
とっても刷り辛いインキなので、ユポ印刷の難易度を、ググッと上げて
しまっていたんですわね。
ユポ専用ではなく、普通のインキで刷れるユポが欲しいって要望が高まりまして、
ＯＹコートって言うのが出たんですが、これは値段が高くて、なかなか採用して
もらえなかったんです。
その後に出たのが、スーパーユポです。これは、普通のインキで刷れるユポで、
しかも、値段は普通のユポと同じだったので大絶賛されたんですよ。ただね、
このスーパーユポには、大きな欠点(？)が有りましてね、普通インキで刷れる
のは、表面だけで、裏面は、刷り辛い普通のユポだったんですわ～。
それでも、選挙ポスターなんてのは、片面で充分なワケですから、スーパーユポ
の出現は素晴らしかったですね。･･･しかしながら、印刷現場ってのは欲が深くて
「両面とも、普通インキで刷れるユポが欲しい！」と言う、わがままに応えて
作られたのが、ウルトラユポです。
ウルトラの場合、確かに両面とも、普通インキで刷れるんですが、スーパーユポ
ほどの性能は有りませんので、絵柄が重い物の両面刷りの場合は、ユポ用インキ
を使った方が無難なようです。
もう一つ、注意点が有りまして。スーパーユポは、油性（普通の）オフセットでの
片面刷りでは、最強のアイテムなんですが、実はこのスーパーユポ、ＵＶ印刷が
禁止と言うか、適正が悪いんですよ。
今流行の高感度ＵＶでも、アカンです。エッジピックって言うトラブルが出て
しまうんですね。なので、最近、ＵＶの方では、標準でウルトラユポを使って
いる所が多いようです。
･･･こんな感じで大丈夫ですか？また、何か有れば遠慮なく、ご質問下さい。