2020年 教科書 電子化 | 1級技能士・成田の印刷技術

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先日の新聞で「2020年 教科書 電子化」と言う記事が有りました。
同じタイトルでググってみると、記事がたくさん出て来ます。

教科書を電子化する事に関しては、いろいろな問題が有るのだろうと思い
ますが、私の意見では、確実に電子化して行く事に間違いは無いと思います。
だってそうですよね。我々、大人たちの現実を見てみて下さいな。

私が若い頃は、地図の本を開いて、道路を選択するのが当たり前だったのに、
今時は「ナビ」ですわ。私が中学生だった頃は、分厚い百科事典を揃えるのが、
一つのステータスだったのに、今にしてみれば、ウィキペディアをネットで
開けば、即座に百科事典以上の情報を得る事が出来てしまいます。

会社のオフィスに来れば、各自1台のパソコンが有り、顧客とのやり取りも、
メールが主体に成っているような時代。社員採用時の条件にも、エクセルと
ワードは必須項目だったりします。

大人の現実社会が、電子化で固まっているのに、それを子供たちに使わせない
って言うのでは、教育と現実のズレが、メチャメチャ大きく成ってしまいます。
そう考えれば、教科書の電子化なんて、一刻も早くやるべきだと思うのです。

「実際に鉛筆を持って、文字を書くと言うのは、非常に重要な事だ。教科書を
 電子化すると、その重要な行為が失われ、知育の発達が損なわれてしまう」
などと、まことしやかに言う方達がいますが、そう言ってる人達に聞いてみたい
ものです。「あなたは、1日、どれだけの文章を自分の手で書きますか?」

パソコン社会の中で、あえて、自分でペンを持って、文字を書く機会など、
そんなに有りゃせんです。私は、高級ボールペンが好きなので、何本も持って
いますが、今時は、本当に使用機会が減ってしまいました。

教科書の電子化、その是非を問う。・・・そんな事を言ってるヒマは無いのだと
思います。電子化させるのは当たり前。早くしないと、世界的に遅れをとって
しまって「日本の子供たちはダメだ!」なんて烙印を押されてしまいますよ。

でもね、教科書が電子化されて、一番困るのは、我々、印刷屋だったりします。
学習塾のテキスト、その印刷で生計を立ててる印刷会社は、とっても多いんです。
それが電子化されたら、こりゃ、エライこっちゃ!なんですわ(泣)