●質問
印刷会社で管理職をしています。
印刷現場に若手の人材を導入しても、作業が過酷なためか
非常に定着率が悪く、すぐに辞めてしまって困っています。
自動の紙積み機や、特色を練る機械などの導入を考え、
作業の過酷さを低減したいと思っているのですが、決して
安価な設備ではないので、情報を集めているところです。
成田先生としては、こうした自動機に対して、どのような
考えをお持ちでしょうか。
●回答
昔のように、仕事が豊富に有った頃ならば、迷う事なく、即・導入!なのですが、
今は、仕事量が本当に減ってしまったので、そうした付随設備への投資は、こりゃ
なかなか難しいところですよね。
私の考え方からすれば「機械にやらせられる物は、全て機械にやらせろ」なので、
紙積み機も特練り機も、導入するべし!と言う結論に成ってしまうのですが、
問題は、どれほどの費用対効果が有るかと言う点ですよね。
例えば、紙積み機1台で、何台分の印刷機に、紙を供給することが出来るのか?
って話なのですが、もともと菊全の印刷機を1台しか保有していないと言う事
であるならば、私的には、導入しないと思います。
自動の紙積み機って、かなりの戦力を持った機械ですから、少なくとも2台の
印刷機に、積んだ紙を供給出来ないと、チョット勿体ない気がしてしまいます。
それが、3台の印刷機に供給出来るとなれば、こりゃ本当に、即・買い!です。
3台の印刷機が、1日で印刷する分の紙を、ほぼ半日で、積み上げてしまうって、
こりゃスゴイでしょう。人員は1名でイイです。出来れば、現場を定年退職された
方なんかが従事されれば、ベストですよね。
一人の人員で、3台分の印刷機の紙を、半日で積み上げてしまうんですから、
こりゃ、普通に考えたら、3人分の紙積み作業を、一人で、しかも半日で完了して
しまうって事ですもんねぇ、こりゃ、簡単に採算が取れてしまいますよね。
特色作りの機械も、とても重宝しますよ。今時は、特色だからと言って、特別に
高い料金を頂けるワケでは無いですから、技量の低い人がチンタラ練ってるより、
機械に任せて、ササッと作ってしまった方がイイに決まっています。
これからの若い人達は、そうした自動機を含め、機械類をウマく使うって事が
大切に成って来るのだと思います。是非、前向きにご検討下さい。