●質問
15年前の菊全4色機を使っています。最初から自分が使っているわけ
ではなく、3年前ほどに先輩から受け継いで使うように成ったのですが、
最近、故障が多くて困っています。先輩がいる時は、故障するたびに、
先輩に助けてもらっていたのですが、先輩が定年退職されてからは一人で
何とかしなくては成らないので、機械屋さんを呼んで、修理してもらう事が
多く成ってしまいました。先輩に比べて、自分はメカに弱いのでいけないの
ですが、メカに強く成るためには、どうしたら良いのでしょうか。
●回答
最近は、機械のメンテを含め、メカに弱い人が本当に多いと実感しています。
チョットした修理なんか、機械屋さんを呼ばなくても、自分でなんとかする
ってのが、我々の時代の印刷工だったんですけどね。
もう20年以上も前の話ですが、当時、コモリ・リスロン・菊半4色機を
新台から使わせてもらうように成りましてね。これが、私にとっては、
2台目の新台だったんですよ。
1台目は、三菱の菊半4色機(1-E)だったんですが、これは私にとって
初めての4色機(それまでは2色機でした)で、しかも初めての連続給水
だったので、本当に分からなくて、何度もサービスに来てもらってました。
サービスに来てもらって、修理をしている最中、私はそれを、ずーっと見て
るんですね。分からない事が有ると、サービスの人に質問したりしてね。
そうやって、壊れ易い個所や、壊れた時の対処法、壊さないようにするための
心構えや、使い方なんてのを覚えさせてもらいました。
おかげで、2台目の新台、リスロンは、7年間使って、1度も故障なし。
修理を呼んだのは、油飛びの改善で、1度来てもらっただけで、本当の修理
を依頼した事は、7年間で1度も有りませんでした。
印刷オペレータにとって、メカに強く成るって事は、必須条件だと思います。
最近は、電気系のパーツが多く成ってしまったので難しいのですが、機械系は、
修理の際にサービスマンの横で一生懸命に見ていれば、かなり深い所まで、
その構造やら、機構なんてことを理解する事が出来ると思います。
私は、バイクや車も、自分で手を付けて行くのが好きだったので、自動車の
カーステレオの交換とか、スピーカーの交換等も自分でやっていました。
もともと、工業高校の機械科卒ですから、メカは好きなんですけどね。
メカってね、分かり出せば、ドンドン理解を深めて行く事が出来るんですよ。
今度、サービスの方が修理に来られたら、是非、一緒に作業をして、直接、
自分の手で、印刷機のメカに触れてみて下さい。サービスの方の工具の使い方
を見ているだけでも、けっこう参考に成るもんなんですよ。