●質問
高感度UV(LED-UV)を使っています。
この機械を使う前までは、油性の機械しか使った事がないので、
UVで発生する、独特の症状に、日々、悩まされている状態です。
今回は、ローラーに関してなのですが、水の着けローラーが、
むしれて穴が開いたように成ったり、呼び出しローラーに
亀裂が発生して、ボロッとブロック状に欠けてしまったりと、
ビックリするような症状が起きています。何か、そうした事の
症例とか、改善策など有ったら、ご紹介下さい。
●回答
うわぁ~、スゴイことに成ってますねぇ。でも、そのトラブル、両方とも経験が
有りますよ。私も油性の出身なので、UVのローラーって本当にイヤですよね。
油性とUVって、何が違うかって言うと・・・。UVを使っている人なら、当然、
知っている事だと思いますが、UVインキって、ゴムを膨潤させてしまうんですね。
膨潤=膨らむ。と解釈してもらえばイイんですけど。例えば、油性のブランケットに、
UVのインキをベットリと塗って、一晩置いておいて、その後、インキを取ってみると
インキが乗ってた所だけ、ブランケットが膨らんでしまいます。
普通のゴムだと、UVインキで膨潤してしまうので、UVの場合、ローラーはゴム
ではなくて、樹脂のローラーを使います。この樹脂ローラーってヤツがケッコウ厄介
なんですわね~。
水着けローラーが、穴が開いたようにムシれてしまうってヤツは、ローラーメーカー
からの見解によると、他のローラー(金属ローラー)との、過度な密着によるもの
なのだそうです。
ローラー洗浄の時に、洗い油を使いますよね。その洗い油成分が、水着けローラーに
残っていて、そのまま、一晩、放置してしまうと、水着けローラーと金属ローラーが
かなりの勢いで、密着してしまうのだそうです。密着してしまった状態で、朝一番、
機械を回すと、ベリッと、ローラーの表面がムシれてしまうってワケです。
あくまでも、洗い油が残ってしまうのがアカンわけです。
ローラーの自動洗浄って、洗い油が出て、最後に水が出るパターンに成っていると
思いますが、洗い油が残らないように、しっかり水で仕上げる方式にしてやると、
回避する事が出来ます。
この、樹脂製の水着けローラーも、もう一つ、問題に上げられている呼出しローラーも
それぞれに、こうした事を改善した「対策品」が出ていますので、ローラー屋さんと、
相談してみて下さい。
普通のUVとは違って、高感度タイプのUVは、それなりに難しい面が有ります。
私は、普通のUVの経験が無いので、そっちは全く分かりませんが、高感度タイプに
関しては、いろいろな経験をさせてもらってます (^^)v