またまた、ブログで~す。
印刷(オフセット印刷作業)技能検定の出題範囲は、ケッコウ広いです。
材料知識(紙・インキ等)、機械知識、前工程・後工程の知識、あとは、
その他の印刷方式の知識、及び一般常識。みたいな感じですね。
材料知識は、紙に関する事がいろいろ出ますが、私にとって一番厄介なのが、
紙の寸法に関するところですわ。菊全の全紙寸法だとか、四六全の寸法とか。
特にイヤなのが、A判とB判の寸法。AとBって、原紙寸法と仕上げ寸法って
ヤツが有るんですね。そんな数字、覚わらんちゅ~の。
辛うじて覚えてるのが、A5判とB5判で、A5=148*210(石屋の日当)
B5=182*257(いやに濁るな)な~んで語呂合わせで覚えてます。
まぁ、これでも1級に合格してるんだから、まぁいいっか~。
機械知識は、よく出るのが、ユニバーサルフィーダー(前捌き単給紙)と、
ストリームフィーダー(後ろ捌き連続給紙)の問題ですね。あと、オイルの
話もよく出ます。68番と100番では、どっちが粘度が高いか?なんてね。
輪転の問題も出ますね。まぁ概略程度ですけど。
最近は、前工程(製版等)の問題で、データに関する事が出るように成りました。
MB(メガバイト)と、TB(テラバイト)では、どっちが容量が大きいか?
なんてのとか、CTPのレーザーの問題で、サーマルレーザーは熱で版を焼く?
なんてのが、出ますね。
後工程で絶対に出るのが製本の話です。平綴じ、中綴じ、無線綴じ、上製本
なんてのの違いをシッカリ覚えんとイカンですね。特に上製本に関しては、
ノドとかチリとか、細かな部分の名前まで出て来ます。
その他の印刷方式では、版様式と、その代表選手を理解しないといかんです。
凸版(活版印刷)、凹版(グラビア印刷)、平版(オフセット印刷)、
孔版(スクリーン印刷)なんて具合ですね。
私の時代は、まだ活版が少し有った時代なので、活字の高さとか、含有金属の
問題まで出てましたが、今はそんなのは出ないです。これからの時代は、
凸版と言えば、フレキソの樹脂凸版の問題が出るんでしょうね。
一般常識は、印刷工場に付随した事が多いです。例えば、消化器の問題。
消化器に黄色の丸印が有ると、これは電気火災OK?みたいな感じですが、
最近、消化器の表示方法が変わったので、もう出ないかな。
大阪で、胆管がんの話が出てからは、有機溶剤に関する問題も必ず出るように
成りました。第二種有機溶剤に関しては、シッカリ勉強せんとアカンですね。
何が第二種で、換気の方法や取り扱いをどうしたらイイか?なんてね。
あと、電気の問題も必ず出ます。○○ワットのブレーカーは瞬間的に何ワット
まで耐えるか?とか、60Hzと50Hzの違いとか、電圧(V)と電流(A)と、
電力(W)なんてのは把握せんとアカンですね。
あっ、それより重要なのが、印刷の専門用語でしたわ~。
ブロッキング、ヒッキ―、トラッピング、パイリング、タック、フロー、ダブリ、
マイグレーション、チキソトロピー、酸化重合、ヒートセット、紫外線硬化、
なんてところは出ますね。
オフセット印刷の技能士が、そんな事まで試験で試されるのか?
って思うかも知れませんけど、私にとっては、どの問題も必要だと思ってます。
特に、他の印刷方式に関しては、私にとって、とても重要な知識です。
これは実際によく有る話なんですが、営業マンが、お客さんから前回の製品を
預かって来て、それと同じ物を作って欲しい。なんて場合、それが何で刷られた
ものなのかを、正確に判断出来んといかんワケです。
営業マンは、お客さんから見積もりを依頼されてるわけですわねぇ。
例えば、それがグラビアで作られたものだったとして、それを見抜けずに、
オフセットで見積もりをしてしまったら、大変な事に成ってしまいます。
前回の印刷物を見て、それが、グラビアなのかフレキソなのか、はたまた、
スクリーンなのかを正確に見抜くためには、それぞれの印刷方式をシッカリと
理解出来てないとイカンのですわ。
印刷で分からん事は、1級技能士に聞け。と言われるように成り、それが
確実に回答出来るように成って、はじめて技能士としての価値が有るのだと、
そう考えています。