●質問
ブランパイリングの効果的な対応について
●回答
ん?ん?ん?・・・
この、たった一行の質問に、どう答えろちゅうのよ~
「パイリング」って言うのは、「ブラン残り」ってことなのね。
ブランケットに、何かが残って、積もって行ってしまうって言う
トラブルなのよ。
昔(30年くらい前)のインキは、けっこうボロいのが多くてね、
そのボロいインキが、転移し切れずに、ブランケットに残って
行ってしまう。ってのが有ったんだけど、今どきのインキは、
超高性能なので、そんなトラブルは起きないしなぁ~。
となれば、パウダーが残って行ってしまうのかな?
先刷り面に掛かったパウダーが、仕上がり面を刷る時に、
ブランケットに残ってしまうってヤツかな?
まぁ、この場合の対応策は簡単だよね。
パウダーをかけるのを、止めればイイ!
・・・って、そりゃ無理か。
まぁ、勝手に想像してても仕方が無いんで、質問をくれた方に
聞いてみました。そしたら、なんとビックリ!でしたわ~。
この質問を下さった方は、なんと「輪転」のオペレータなんですって。
輪転なら、パウダーを使う事も無いし、いったい何なの?
って、詳しく聞いてみると、どうやら犯人は「紙粉」みたい。
輸入紙を使っておられるようで、この輸入紙の紙粉が非常に多い。
それがブランケットに積載して行って、苦労されてるとのこと。
そうなんですよね。輸入紙って、紙粉がイッパイ出る物が有りますよね。
ウチはLED-UVなので、パウダーは一切使ってないのに、フィーダーの
周りや、近くのエアフィルターが、真っ白に成ってしまうのよね~。
なんじゃこりゃ!と、よく見てみると、これが紙粉なのですよ~。
輸入紙って、値段が安いでしょう。安い資材を使えば、やはり、
どこかに、そのシワ寄せが来てしまうんだよね。
国産紙に替えてくれ~!と言っても、なかなか、そうは行かんしね。
紙ってさぁ、表面を水で濡らすと、その表面強度が、ガックンと
落ちてしまうでしょう。我々のオフセット印刷は、水を使うから、
湿し水の量が多いと、紙の表面が弱く成って、紙粉が出やすく
成ってしまうんですよ。
とても基本的な事だけど、湿し水を限界まで絞って、印刷するように
してやれば、パイリングは、かなり抑えられると思いますよ。