なるほど、大地形については厳密な定義がされにくく、受験生にとっては理解が困難なところかも知れません。
ですので、ここはシンプルに覚えてしまえば十分です。 ロシアは、東から「東ヨーロッパ平原→ウラル山脈→西シベリア低地→中央シベリア高原」と連続します。
このうち、東ヨーロッパ平原と中央シベリア高原が安定陸塊の卓状地、ウラル山脈が古期造山帯とされることが多いようです。
西シベリア低地については、図などでは古期造山帯に分類されていますが、巨大な低地であり「山地」ではありません。形成年代が古生代(2〜3億年前)であって、とくに大地形としての分類は不要に思います。
このように並べてみると、「卓状地→古期造山帯→低平な地形→卓状地」ですよね。 ウラル山脈が決して東ヨーロッパ平原(ロシア卓状地)と中央シベリア高原(シベリア卓状地)の境界に位置するのではなく、その間に西シベリア低地(低平な地形)があることを地図帳などで確認しておいてくださいね。
繰り返しますが、大地形の区分は専門家によっても解釈が分かれるものです。受験生レベルでは「おおまかに」知っておけば十分です。
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