tatsujin-sさんのブログ

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正解です。1がルーマニア(EU圏内の低所得国で軽工業)、3がイギリス(重工業)はわかるとして、2と4で迷いますよね。ロシアとノルウェーはいずれもアルミニウムと魚介類が特徴の国ですが、さぁどちらがどちらなんでしょう?ロシアはアルミニウムの生産が世界2位、輸出が世界1位というアルミニウム大国なのです。日本もロシアからアルミニウムを輸入していていますよね。2がロシアとなります。ノルウェーは水産物の生産も多いのですが、人口が少ない国ですから輸出余力が大きいですよね。魚介類が含まれる4がノルウェーとなります。でもこの問題は難しいや(涙)。とりあえず統計首位の国は覚えておいてもいいので、中国を除けば「ロシア=アルミニウム、ノルウェー=水産物輸出」で知っておいていいんじゃないかな。

 

 

 

 


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[25][解法]地形図問題で、正文判定。誤文を3つ探さないといけないが大丈夫かな。

縮尺の違う3つの図を用いた点が非常に興味深い(だから厳密には「地形図」じゃないんですよね。地形図はあくまで10000分の1、25000分の1、50000分の1の図なので)。今後はこういったパターンの出題形式がみられるのだろう。とてもおもしろい。

①;図1参照。安倍川は広大な河原(河川敷)を有する河川であり、堤防の内側全体を水が流れているわけではない。おそらくここって扇状地なんだろうね。扇状地がそのまま海まで達しているパターン。砂利が堆積していて、河川水が地下を流れている。降水量の少ない時期には表面を流水がほとんどみられないこともあるだろう。逆に上流側で雨が大量に降った場合には堤防の内側全体に河川水が満ち溢れることもあるかもしれない。地図に示されたのはあくまで平均的な状態に過ぎないと思う。流れは細くなったり、太くなったり、降水の様子によって大きく変化するはずだ。これ、正文でしょう。

②;図2を参照。なるほど、たしかに進行方向の右手に山地が見られる。土地利用記号を確認。「青木」付近には針葉樹林がみられるが、「大和田」の北方には広葉樹林の記号もみえるんじゃないかな。

③;図1参照。用宗付近では列車は北から南に走行している。「進行方向の右側」とは西の方向だね。時刻は10時すぎ。太陽は南東の方向にあるので、これは間違い。

④;図1を参照。鉄道が「小浜」付近で「日本坂トンネル」を出る。図3を参照。図の北東部に「小浜」とあり、トンネルの出口がある。図1の箇所と同じ。ここから「サッポロビール工場」までの間の鉄道を観察。進行方向の左手つまり東側に海があるのは間違いないのだが、その間には等高線の密集したエリアがあり、つまり山地。これによって視界は遮られ、「海が見えた」はずはない。誤り。

以上より①が正解。

 

[難易度]★★

 

[コメント]いい問題ですね。複数の地図を用いて、それぞれを比較しながら文章の正誤を問う。新しいパターンだが、私はこれ、好きですね。これから新テストでこの形式の問題が増えてきたら、ちょっと楽しみ。

 

 

[26][解法]要するに、暑いか寒いかだけの問題でしょう。冬の気温に注目するとわかりやすい。最も温暖なイが八丈島、標準的(それでも東京より暖かいが)なアが静岡、寒冷なウが軽井沢。なお、地球上、夏の気温はどこも大きな違いはなく、八丈島も東京も静岡も最暖月平均気温は25℃をやや越えている。軽井沢は高原であり標高が高いので、全体の気温が低い。標高が何メートルか知らないけれど、他に比べて5℃以上低くなっているね。冬の気温がマイナスになるのは、本州の低地ではちょっと考えられない。

 

[難易度]★

 

[コメント]西園寺公望とかいろいろなこと書いてますが、あまり意味ないよね(笑)。単なるシンプルな気候判定。実験的に問題文をちょっと工夫してみたって感じなんでしょう。

 

 

[27][解法]これ、難しいな。微妙なんじゃない?しかも、老年人口の増加率と老年人口率でしょ?この判定は難しいなぁ。じっくり取り組んでみよう。

まず、キに注目。人口分布図と対比するとわかりやすい。新幹線の駅もあり、人口が集中する静岡駅周辺地区で、キは「高」となっている。企業オフィスや商業施設なども多いのではないか。キを「第3次産業就業者率」とみていいと思う。

それに対し、「老年人口の増加率」と「老年人口率」。それぞれ計算式を考えると、前者が「(2010年の老年人口 – 2000年の老年人口)/2000年の老年人口」。もとの老年人口を基準に、10年間で変化した分の老年人口の割合を考える。分母が「もとの老年人口」、分子が「変化した老年人口」。

後者は「老年人口/総人口」。総人口を基準に老年人口の割合を考える。分母が総人口、分子が老年人口。

異なる時代の2つの老年人口を考えないといけないので、「老年人口の増加率」は求めにくいと思う。「老年人口率」の方が判定しやすいんじゃないかな。こちらから考えてみましょう。

老年人口率については、人口流入地区で低く、人口流出地区で高いという基本的なセオリーがある。人々は仕事を求めて転居する。仕事がない過疎地域からは若者が流出し、仕事の豊富な都市部へと流動する。「若者が移動する」のだから、人口減少はすなわち老人が取り残されることを意味し、人口増加率と老年人口率は反比例の関係となる。

これを図の範囲に当てはめるとどうだろう?例えば東京のような巨大な都市圏(東京大都市圏)においては、ドーナツ化現象が顕著(高地価の都心部から郊外に人口流出)だったので、都心部で比較的老年人口率が高く、郊外で低いという関係が成り立っていたが、静岡駅を中心とした都市圏の場合、それほど巨大ではないので、駅周辺の市街地全体(具体的には図5の人口分布図で人口が多く集中している地域)で老年人口率が低いとみていいんじゃないかな。それに対し、都市圏から離れた農山村では人口が流出し、過疎化が進む。もちろん高齢者の割合は高い。同じく人口分布図で人口が少ない地域でこそそういった傾向がみられるはず。このことをふまえ、カとキを観察。

しかし、そこまで明確な違いはみられないのだ(涙)。さてどうする? いや、よく見たら違う箇所はあるじゃないか。図の最も北西側のエリア。どうかな。静岡駅の接する中央の最も大きなエリアの北西側に接する、図中で2番目に面積が大きいと思われるエリア。ここ、どうかな? 人口は少ないし、静岡駅からも離れているので過疎地域であることがわかる。キの図を参照するに、一部に第3次産業就業者率が高い箇所もあるが、全体的に低め。農業(第1次産業)が中心なのだろう。

カでは「高」が多く分布しているのだが、クでは「高」の数は減り、むしろ「中」そして「低」も比較的多くみられる。どうだろう?こういった地域で老年人口率が低いとは思えない。カを「老年人口率」とする。

そして、クが「老年人口の増加率」なのだが、「低」が多いのは、そもそもの老年人口が多かったので、増加率を計算すると値は大きくならない。昔から老人ばかりだったので、この10年で大きな変化はなかったということ。これなら納得できないか?

カが「老年人口率」、キが「第3次産業就業者率」、クが「老年人口の増加率」となり、正解は④。これでどうだ!

 

[難易度]★★(がんばれば解けるぞ!)

 

[コメント]読み取りにくい図だったなぁ。これも本番でやられたらたまらんぞ。問題としてはあまり良くないと思う。ただ、じっくり図を観察してみて、時間をかければ納得して解けるはず。せめて新テストはカラー印刷にして欲しいところなんやけどね(苦笑)。それだけで正解率が全然変わると思うよ。

 

 

[28][解法]ん、何だこの問題?今後もこのパターンで行くつもりなのか?

図の施設は避難場所と思われる。高所に避難して防がれるものって何だ?

とりあえず④は絶対に違う。「土石流」は山地斜面のキーワード。図のような平坦な地域では生じない。さらに②もおかしいでしょ。「液状化を防ぐ」ことはできない。地震の振動によって地面が揺さぶられ、水の分子が表面に噴出する。建物の倒壊や泥土化などの被害が生じる。液状化を防ぐには、地中の水分を取り除かないといけない。例えば、河川や海との間の地中にフェンスを作るなどして、水分が入り込むのを防ぐなど。

結局残ったのが①と③。これ、両方とも正しいような気がするんだけどな。高さは10mほどだろうか。ん〜、河川の氾濫でここまで増水することはないな。建物の2階程度で十分だし、わざわざこうした施設に避難することもない。逆に津波ならば、もしかして10mを超える巨大な高波が来襲する可能性もあって、この高さでも不安なんだが。何なんだろう?判断できないので、ここは①と③の両方を正解としたら。。。違った(涙)。答えは③のみでした。ん〜、こりゃわからんぞ???

 

[難易度]超★★★

 

[コメント]これは難しいな。正解率めちゃめちゃ低いと思う。洪水の時に、ああした高いところに昇るのって有効だと思うんだけどな。この形式を新テストでも続けるつもりなのだろうか。試行試験だけの「実験」であることを祈ります。

 

 

[29][解法]よくわからん。このパターンで問われたら、解答が困難。ランダム正誤判定問題は極めて正解率が低くなるだろうし、学力を測るには不適当と思う。

とは言え仕方ないのでとりあえず解いてみましょう。

まずサから。砂防ダムはセンター試験に頻出のキーワード。いわゆる「堰(せき)」のことで、山地や傾斜地を流れる河川に建設される小規模なダム。水を防ぐことはないので治水(洪水対策)には効果は薄いが、上流からの土石流や(火山があれば)火砕流などをせき止め、下流側への被害を最小限に抑える役割がある。M地点は山間部の谷筋であり、ここに土石流が流れ込む可能性はある。砂防ダムは有効な対策である。正文。

そしてシ。Lは谷底平野である。平坦な土地であり、河川が氾濫した場合には洪水の被害が及ぶことは十分に考えられる。これも正文。

最後にス。Nは河川敷。ここ、もちろん洪水怖いよね。写真2もなるほど、これはかなりヤバいかもしれない。河川がちょっと増水しただけで、テニスコートや道路は浸水してしまうだろう。これも正文。

というわけで答えは1としてみたが。。。おっ、正解でした。良かった(安堵)。

 

[難易度]★★★(内容はともかく、形式として難しい)

 

[コメント]新テスト全体の感想なんだけれど、内容は従来のセンター試験と変わっていません。むしろ2016年以降のセンター試験で比較地誌が登場して知識がやや重視される傾向になったことを考えると、この試行試験は理論が強調されており、昔のセンター試験に回帰した印象を受ける。もっと新課程って劇的に変化するものと思っていたらから、個人的にはずいぶん拍子抜けなのです。内容的には特別な対策は必要ない。

しかし、形式なんだわな。本問に代表されるランダム正誤判定問題が怖い。「誤っているものを一つ選べ」や「最も適当なものを一つ選べ」のように誤文あるいは正文が一つだけ混ざっているという条件が付いていれば解答は簡単なんだが、本問のようにその正誤の数がわからないと困ってしまう。とにかく、「決定的に間違っている言葉がなければ正文」と考えてしまっていいと思う。「どちらかといえば正文かな」、「なんとなく正文に思う」といった感じで取り組むのがベストだと思う。あまり疑わずに文章を素直に読んでみましょう!って感じかな。

 

 

[30][解法]これは簡単ですね。何の問題にないでしょう。もちろん④が誤り。とくに説明の必要はないよね。試行試験として、あくまで実験的に入れた問題でしょう。

 

[難易度]★

 

[コメント]「霞堤」が登場していますね。地理用語集(山川出版)より。「堤防を不連続とし、洪水時には開口部から逆流させて洪水流を弱める機能をもつ」とあります。各自、画像などで検索しておくといいですね。武田信玄がつくった「信玄堤」が有名です。センター試験では2004年度地理B本試験第5問問4にて取り上げられています。

 

 

<解答・配点>

 

[1]4 [2]2 [3]3 [4]4

[5]3 [6]4

[7]2 [8]3 [9]1 [10]2 [11]2 [12]4

[13]2 [14]4 [15]4 [16]1 [17]4 [18]3

[19]2 [20]2 [21]3 [22]3 [23]5 [24]9

[25]1 [26]5 [27]4 [28]3 [29]1 [30]4

 

[7]参考問題

[28]過不足なくマークしている場合のみ正解とする。

(配点非公表)

 

 

 

 



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[19][解法]ハイサーグラフを用いた問題。見方はわかるかな。1〜12の数字は月を表し、縦軸が気温、横軸が降水量。座標の数字を詳しく読み取ろう。

図1参照。タリン、ダブリン、マドリード、アテネの4都市。まずは気温で考える。原則として、気温は緯度に対応する。気候因子として最も重要なものは緯度なのだ。低緯度ならば太陽からの受熱量が大きく高温となり、高緯度ならば受熱量が小さく低温となる。マドリードとアテネが低緯度で高温、ダブリンとタリンが高緯度で低温と考えていいんじゃないかな。

ここは夏の気温に注目してしまっていいと思う。冬の気温は③が明らかに高く、④は極めて低い。しかし、①と②は同じぐらいであり、③>①=②>④ という感じ。これでは上位2つ、下位2つには区分しにくい。一方で夏は①と③で明らかに高く、②と④で冷涼。東京の7月平均気温が25℃であることを考えると、①は東京と同じぐらい、③は東京よりさらに暑いのに対し、②や④は日本ではちょっと考えられないぐらい「涼しい夏」となっている。マドリードとアテネを①と③とし、ダブリンとタリンは②か④のいずれかである。

では更に②と④について考えよう。ここでは気温年較差に注目すればいいと思う。ヨーロッパは偏西風と暖流の影響が強いところだね。偏西風は、低緯度から吹く風で、亜熱帯高圧帯(中緯度高圧帯)から暖かい風を西ヨーロッパへともたらす。暖流は赤道周辺の暖かい海水を大西洋北部海域へと運び、沿岸部における冬の寒さを和らげる。どうだろう?②と④で決定的に違うのは冬の気温であり、とくに④では最寒月平均気温が−5℃ほどとなり、河川や湖沼、港湾は凍結するのではないか。

ノルウェーの沿岸は冬でも凍結せず、港湾が使用可能(不凍港)となるのはよく知られているね。ダブリンが凍結するとは思えない。②をダブリンと判定しよう。気温年較差の小さい典型的な海洋性気候がみられる。

一方の④がタリン。こちらは凍ってしまうね。どちらかといえば大陸性気候。

 

[難易度]★

 

[コメント]ずいぶんオーソドックスな気候判定問題。2009年度地理B本試験第1問問1の問題とほぼ同じ形で問題が作られているので、よかったら比べてみよう。いずれにせよ、ケッペンの気候区分は全く必要とされない。緯度による気温の高低差、隔海度による気温年較差の違い。

 

 

[20][解法]写真判定問題だが、これ、結構(かなり?)難しいぞ。いずれも特徴的な風景だが、センター試験の時代には扱われたことがないんじゃないかな。

意外にわかりにくいのがイだと思う。実はこれ、オリーブ畑なのだ。オリーブは耐乾性の硬葉樹なのだが、これが生育している土地では下草が生えないという特徴がある。土中の水分を大きく吸い上げてしまい、草が育たないのだ。オリーブは古代ギリシャ時代に、燃料用の油脂を採取するために地中海沿岸地域に広く植えられた作物。他の樹木を切り倒し、草原を刈り、オリーブ畑に変えられた。それ以来、その周辺には下草は生育しなくなってしまったのだ。イが地中海沿岸の風景であり、Cに該当。

ウについては写真の判定は容易だが、これがAとBのいずれかに該当するかが非常に迷うと思う。何が写っているかはすぐにわかるよね。高峻な山々と乳牛、高原の放牧地。そう、アルプス山脈の風景。アルプとよばれる高原の放牧地で移牧が行われている(移牧とは季節差を利用した牧業形態。夏はアルプで放し飼い、冬は山麓の畜舎で舎飼い)。ただ、問題はアとイ、どちらがアルプス山脈ってことなのだ。これって難しくない?

アルプス山脈ってスイスのイメージがあるよね。もちろんそれは間違っていないのだが、正確には「スイス南部」なのである。スイスとイタリアの国境山脈がアルプス山脈。これは強調しておかないといけない。スイス南部からオーストリア南部、イタリア北部にまたがる巨大な褶曲山脈がアルプス山脈なのだ。イタリアは決して「温暖」なだけの国ではない。たしかに南部のイタリア半島は太陽がさんさんと輝く地中海性気候地域であるが、北部には冬季オリンピックの開催地であったトリノもあるなど、東日本にも似た「寒冷」な気候もみられる。イタリアは実はスキー大国でもあるよね、北部では険しい山々が連なり、さらに降水量も多い(降雪が多い)ため、スキーの大回転競技(スラローム)の名選手が多いのもイタリアの特徴なのだ。ちなみに、イタリアの東に隣接する小国スロベニアこそ、世界最高のスキー競技の国として知られている。険しい山々と豊富な降雪なのだ。

さて、どうだろうか。イタリアに近いB、やや離れたA、アルプス山脈に該当するのはどちらだろう?Aはイタリアというよりドイツ南部というべき地域だろう。Bがアルプス山脈に該当し、ウとなる。

アがB。でも、これ何だと思う? 一見すると水田みたく見えるよね。田んぼとあぜ道というか。あるいはエビの養殖池にすら見える。でも、これ実は違うんだわ。これは「林地村」の写真。四角形の部分って水が張られているように見えるけれど、これは普通の畑。中央を道路が通っていて、それに沿って集落がみられる。これ、「路村」ってパターンだよね。中世のドイツやポーランドにみられる開拓村で、開拓道路に沿って集落が並ぶ。周囲には四角形(長方形、短冊状)の耕地や放牧地が配置される。計画的な集落の代表例である。2009年度地理B本試験第4問問1の図1Bが林地村を描いたもの。

 

[難易度]★★(極めて★★★に近い)

 

[コメント]いわゆる地理の問題としては普通なんだが、センター地理に限っていえばかなり珍しい内容。オリーブ畑に下草がないというのはわりとよく知られたネタなんだが、センター地理では初登場。林地村もしばしば登場しているものの、写真からそれを判定しないといけないのは厳しい。唯一、アルプス山脈はわかりやすいのだが、しかしその位置(AとBのどちらだろう?)が判定困難。決して内容的に難しい問題ではなかったと思うけれど、得点に結びつけることは厳しいかな。

 

 

[21][解法]言語(民族)系統と宗教・宗派の問題。ベタな問題だけど、このジャンルを苦手にしている人って多いんじゃないかな。確実に行こうね。

本来、言語(民族)と宗教は対応はしないものの、ヨーロッパについては例外的に両者を対応させて覚えてしまった方がいい。北西部が「ゲルマン・プロテスタント」、南西部が「ラテン・カトリック」、東部が「スラブ・東方正教」。ゲルマン・プロテスタントは「イギリス・北欧」、ラテン・カトリックは「スペイン・フランス・イタリア」、スラブ・東方正教は「セルビア・ロシア」で覚えておこう。

ただ、実はここからが重要。上記のように大まかに言語と宗教はセットで覚えてしまえばいいのだが、例外も多い。とくに重要なものは以下の3つ。

・ドイツ南部・・・ゲルマン/カトリック

・ポーランド・・・スラブ/カトリック

・ボスニア・ヘルツェゴビナ・・・スラブ/カトリック・イスラム・東方正教

ここで注目して欲しいのはポーランド。図中のGの国だね。非常に重要な国なので、絶対に位置はチェックしておこう。農業に特徴がある国(混合農業。ライ麦とジャガイモの生産、豚の飼育頭数が多い)ではあるけれど、言語・宗教もポイントになる。

選択肢を参照。Gのポーランドが正しく表されているのは「スラブ語族・カトリック」の④のみ。Hの判定は不要で、この時点で正解は④となる。

ちなみに、Hはブルガリア。東部ヨーロッパの代表的な国で「スラブ・東方正教」である。

 

[難易度]★(これぐらい楽勝で解いて欲しいな。もしアウトならば、言語・宗教ジャンルをしっかり復習しておこう!)

 

[コメント]非常に興味深いのは。GとHの2か国について問われているのに、正解のためにはG国だけわかれば十分で、H国は無視できるのだという点。このパターンって今までのセンター試験にはなかったんじゃないかな。記憶にない。考えようによっては親切な問題とも言えるわけで、この形が新テストで採用されたらかなりラッキーってことだね。

 

 

[22][解法]はっきりしない問題だな。答えにくいな。

とりあえず検討していきましょう。

①;文章がちょっとわかりにくいので、しっかり読解しないといけない。「EU域内」の商品について「関税をかける」とある。これ、どうなんだろうね。EUは域内の関税を撤廃し、自由貿易を実現している。もちろん域外(日本やアメリカ合衆国など)に対しては輸入も輸出もしっかりと関税をかけることによって安価な商品の流入を防いでいるわけで、域内の貿易とははっきりと区別されている。これは誤文とみていいんじゃないかな。

②;これは悪くないと思うんだよなぁ。とくに否定するべき部分がない。EUにとどまらずヨーロッパ諸国はいずれも再生可能エネルギーの利用には積極的である。デンマークの風力と動物性バイオマス(豚の排泄物)、フィンランドの植物性バイオマス(木くず)、ノルウェーの水力、イタリアやアイスランドの地熱、ドイツの風力と太陽光などなど。「資源をめぐる国家間の対立」が具体的にどんなものかわからないけれど、原油のイギリスやルーマニア、石炭のドイツやポーランドなど資源産出に特徴がある国は多くあり、それらの共同利用も重要なテーマであると思う。これ、正文でしょ。

さらに付け加えるならば、ヨーロッパは全体として、二酸化炭素の削減に積極的であり、さらに将来的な脱原発を計画している。東ヨーロッパ地域の生産性の低い火力発電所を閉鎖し二酸化炭素排出量を減らす。多くの国ですでに原子力発電からの撤退が議決されており、「原発」国のフランスでも新規の原子炉の建設はほとんど行われない。エネルギー政策についての意思は共有されている。

③;これ、どうなんだろう?1993年にEUが発足し、現在は28か国。一応、EC時代から加盟国を時代別に示してみますね。

 

60年代(原加盟国);ベネルクス(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)・ドイツ・フランス・イタリア

70年代;イギリス・アイルランド・デンマーク

80年代;ギリシャ・スペイン・ポルトガル

 

1990年代にECがEUに改組されて(マーストリヒト条約)、すぐにオーストリア・スウェーデン・フィンランドが加盟し、15か国となる。

 

2000年代に13か国が加盟するが、以下の通り。

 

旧ソ連;バルト3国(エストニア・ラトビア・リトアニア)

東欧諸国;ポーランド・チェコ・スロバキア・ハンガリー・ルーマニア・ブルガリア

旧ユーゴスラビア;スロベニア・クロアチア

旧イギリス領の観光国;マルタ・キプロス

 

1993年以降の加盟国は16か国あるわけだけれど、「東ヨーロッパ」にカテゴリーされる国はポーランドなど6か国。旧社会主義といえばバルト3国や旧ユーゴの国も含まれ11か国にのぼるが、これらを「東ヨーロッパ諸国」ということはあまりない。どうだろう?東ヨーロッパ諸国だけに限定してしまっているこの選択肢についてはちょっと疑問が残る。

④;これはわかりやすい。ワインが一般的であるのはブドウ栽培地域。ブドウの栽培北限がパリ盆地であり、これより北側の地域ではワインよりビール(大麦が原料だね)が好まれている。EU域内でも、フランスやドイツ南部、地中海沿岸はワイン地域であるが、イギリスや北欧、ドイツ北部、ポーランドなどはその範囲から外れる。食文化については共通性はない。

以上より正解は②でしょう。

 

[と思ったら。。。]

スイマセン、間違えました。正解は③なんだそうです。えっ、②はなぜ違うの? エネルギー政策については全体的な意思の統一ができており、自然再生エネルギーの共同利用も当然行われているはずなんだが。もしかして「資源をめぐる国家間の対立を緩和する」が間違っている? ん、対立はなかった!っていうこと? そんなあいまいなところが誤りだったんだろうか? いや、これは全然わかりません。

 

[難易度]私も間違えましたので、[超★★★]で

 

[コメント]いやぁ難しい。っていうか完全な悪問だわ。解答ができない。今回は試行試験ということでこうした問題も含まれていたっていうだけなんじゃないかな。お手上げです。

 

 

[23][解法]この手の問題は、1人当たりGNI一発で問いてしまうのがベスト、Pは極端に高い。日本(40000ドル/人)と比べてもレベルが違うほどの高さ。先進地域のヨーロッパでも、この水準の国々はかなり特殊で、主に北ヨーロッパの人口小国が多い。人口が少ない分だけ、1人当たりの値が上がるのだ。クの「国内人口は少ないが」がポイント。クに該当。

Qは日本と同じレベル。ドイツが示されているのがヒントになるね。これらはいわゆる「ヨーロッパの大国」。フランスやイギリス、イタリア、スペインが該当する。カに該当。いずれも人口が大きい国であり、GNIが大きい。なるほど、EUへの拠出金額が大きいのも納得。

Rは20000ドル/程度でやや低い。世界的にみればむしろ高い方に分類されるのかも知れないが、グラフからもわかるようにEU加盟国としては際立って低い。2000年代にはってEUに加盟した東ヨーロッパ諸国、バルト3国など。キに該当する。

ところで、このグラフのおもしろい(というか、ややこしい)ところは、縦軸が1人当たりGNIという「割合」になっているのに対し、横軸がEUへの拠出金額という「実数」になっているという点。本来なら縦軸を「GNI」という実数にするか、横軸を「1人当たりのEU拠出金額」という割合にしないといけない。センター問題としてあえてわかりにくさを狙ってこういうグラフにしているのかな。

 

(発展)「EUの拠出金」については規模の大きな国で値が大きくなっている。この場合の「規模」とはもちろん経済規模であり、GNIのこと。国が有するお金すなわちGNIが多い国はそれだけたくさんの金額を拠出しているし、経済規模の小さな国は少ししか拠出できない。したがって「EUへの拠出金額はGNIに比例する」といえると思う。

PやRはGNIが小さいので拠出金額が小さく、QやドイツはGNIが大きいので拠出金額も大きい。

GNIは、1人当たりGNIと人口の積である(GNI=1人当たりGNI×人口)。つまり、GNIは、1人当たりGNIと人口のそれぞれに比例するというわけだ。Pの国々は人口が少ないためGNIが小さく、Rの国々は主に1人当たりGNIが低いからGNIがやはり小さい。Qの国々は、1人当たりGNIが高く、人口も多いので、GNIが大きくなる。例えば、横軸の「EUへの拠出金額」を「GNI」と書き換えてもこのグラフは成り立つのだ。

 

[難易度]★

 

[コメント]1人当たりGNIだけで解いてしまうのが理想だが、さらに人口やGNIを考え、それをEUへの拠出金額に対応させて考えさせようという深みのある問題。今までのセンターとは一味違う。

 

 

[24][解法]わかりにくい問題だな。問題の解釈だけで時間がかかった。今までのセンターではちょっとなかったタイプの問題。そもそも選択肢が9個っていうのも珍しいしね。まず図5のデータが何を表すものかを考え、さらにそれを検証するための方法を挙げろっていう二段構えになっている。ゆっくり考えていこう。

図5参照。アルジェリアからフランス、トルコからドイツ、ポーランドからドイツ、南アジアからイギリス、南アメリカからスペインなどの人口流入が目立っている。どうだろう?これ、「労働者」の移動と考えていいんじゃないかな。経済レベルが低い地域から高い地域へと、高賃金と豊富な雇用機会をもとめての人口移動と考えられる。とくにトルコからドイツなんていうのは典型的なんじゃないかな。戦後復興期に、ドイツ国内で不足した労働力を補うため、多くの労働者をトルコから招き入れた。彼らはガストアルバイターと呼ばれ、ドイツの工業化と経済発展を支える重要な労働力となった。

X〜Zの判定。少なくとも「先進国どうし」ではないので、Yは除外される。XとZは微妙。なるほど、Xには「雇用機会が不足」、Zには「賃金格差が大きくなり」とあり、いずれも経済的な理由による移動を説明した文であることがわかる。ただ、Xでは「旧植民地から旧宗主国への人口移動」と条件を限定しており、さらに「治安が悪い」という要因も付け加えられている。治安の悪さは一般的に人口移動の理由とはなりにくいが、拡大解釈し「内戦を避けて」のように武力正徳を理由とした難民ならば、むしろ人口の国際的移動の重要な要因となる。しかしどうだろうか。図7の移動は難民の移動だろうか。いや、そうではない。戦争が生じていない国からの人口移動も多く含まれている。さらに、アルジェリア→フランス、南アジア→イギリスならばたしかに「旧植民地から旧宗主国へ」の移動なのだが、トルコや東欧からドイツへの移動はそれに当てはまらない。ドイツはほとんど植民地を持たなかった国である。こういった点より、Xは不適当とみていいんじゃないか。図7については、純粋に経済レベルの違い(つまり賃金格差)が要因の移動であり、それは主に製造業における労働者の移動と考えて妥当。まずZが該当。

さらにサ〜スの判定。ここまで考えてくれば簡単に答えは導けると思う。例えば、ポーランドからドイツへの移動。ポーランドでは賃金水準が安いので、高い給料がもらえるドイツへと労働者が流入し、彼らは工場で電気製品や自動車の組立を行う。「工業付加価値」というものが具体的に何か分かる必要はない。とりあえず工業に関するデータなのだなと何となくわかったら十分。スを選択し、正解はZ—スの⑨となる。

 

[難易度]★★(内容的には容易だが、形式が目新しいので解答は困難だった)

 

[コメント]かなりややこしい問題だった印象。まずX〜Zだが、Yはともかくとして、XとZは似たようなことを言っていて判定が難しい。もっとわかりやすい選択肢にできなかったものか。Xの「雇用機会」は削除し、「治安が悪い」も「内戦による難民の発生」などに書き換えてしまうとか。今のかたちでは曖昧すぎる。

また、サ〜スについても「工業付加価値額」という耳慣れないキーワードの使用はいかがなものか。付加価値については単純に製品の値段を考えればよく、例えば紙や鉄鋼。プラスティックなどの素材は安い。これは「付加価値が低い」という。消費財(消費者が買い求めるもの)は素材より付加価値は高いものの、その中でも大きな差があり、衣類や低く、電気製品や自動車はやや高い。コンピュータ関係のハイテク製品は極めて付加価値が高いということになる。これら工業製品の生産について「1人当たり工業付加価値額」というのだから、衣類工業が中心の国では低く、電気機械や自動車工業の国は高く、ハイテク産業が集積する国でこそ極めて高くなると考えていいだろう(なお、鉄鋼についてはそもそも電気機械工業や自動車工業の発達する国で生産が多いので、ここでは指標とならない)。衣類工業がさかんな国は発展途上国であり1人当たりGNIが低い。ハイテク産業の国は先進国で1人当たりGNIが高い。要するに「1人当たり工業付加価値額は1人当たりGNIに比例する」と考えてしまっていいだろう。ということは、スの文章については「EU加盟国における1人当たりGNIについてのデータ」と言い換えることもできる。なるほど、1人当たりGNIの値がわかれば、それが低い国から高い国へと明確な人口流動がみられることが、図7から読み取ることができる。



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