野犬の難しさ… | アニマルスマイル香川

アニマルスマイル香川

人間の身勝手で行き場をなくしてしまった動物達の終の棲家。
常時、犬約100頭、猫約150頭の子達を日々お世話しています。
飼い主から捨てられてしまった老犬達を中心に
最期まで笑顔で暮らしてくれるようにボランティアさん達で
頑張っています。

野犬を引き出しました。
25キロサイズです。

野で生まれて、
ずっと外で暮らしてきました。


何度も捕まえようとしてくれた
人達がいますが、
何年も餌を貰いにきてても、
そう簡単には捕まりません。


この子は以前に、
イノシシ罠にかかり、前足の先がありません。


今回も、猟師さんが仕掛けているイノシシの罠にかかり、
通報を受けた保健所での収容になりました。
過酷な外の世界で生きてきました。
(このようにイノシシ罠にかかって足を怪我する子達がたくさんいます)


5、6歳です。
生まれて一度も首輪をしたことがない子に首輪を付けること、
リードを付けること、
それだけでも大変です。


逃げようと必死です。
色んな物を噛み、脱出を図ろうとします。
本人も怪我します。



海老蔵が普通にお散歩行けるようになったのは約1年かかっています。
(海老蔵は攻撃的でした)


首元を触られるのを嫌い、
リードを付けることすら
出来ませんでした。


野犬の成犬は、よほどの覚悟と
飼育環境がなければ飼えません。
逸走の記事を見る度に心が
痛いです。


現在、香川県で処分対象となっている犬達のほとんどは野犬の成犬です。
しかもサイズが大きい子が多い。
(子犬はなんとか県内外のボランティアさん達が引き出し、譲渡に繋げています)



普通にお散歩いけないどころか、逃げようとする子達を
覚悟をもって飼える人がどれくらいいるでしょうか?


迎え入れようとする人が
いなければ、この子達の行き場はありません。
保護活動者が抱えれば処分は逃れますが、その後は?



京都でも河川敷に増えてしまった野犬を譲渡に繋げるのが大変だという記事を見ました。


一生お散歩には行けないかもしれないと言われたら、多くの人が躊躇するでしょう…


それでも迎え入れてくれた方は
少しの変化が嬉しいと、
日々愛情をもって接してくれているというのを見て、
こういう方達が増えれば、
野犬成犬も処分されずに済むのにと思いますが、
野犬を飼うことは容易いことではありません…


それを承知の上で、
人が増やしてしまった野犬を
可哀想だからだけでなく、
覚悟をもって迎え入れてくれる人が増えてくれることを願います。




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