合格 2012 | 立山寺子屋塾 詰所

立山寺子屋塾 詰所

富山県の片隅で小さな小さな学習塾をしています。

富山では、小中高と卒業式も終わり、

ゆっくりと春になるのを待っているところです。


先日、息子の卒業式があったのですが、

雪が降る中での卒業式となりました。


卒業式に出席するのは、自分の卒業式以来・・・。

平日だし、父親は数人かなと思って行ってみたら

結構な数のお父さんが来ていて、ちょっとびっくりしました。


今どき、お父さんも卒業式に来るんですね。

私もその一人だったわけですが。



さて、中3の塾生たちが巣立っていきました。

結果として、全員合格してくれました。


「ちょっとやばいぞ」という子たちも

推薦で志望校に合格していき、

一般入試を受けた子も、安全圏に入っていたので

今年は比較的「安心してむかえた」入試でした。


もちろん、その前までに

いろいろなことがあったわけですが・・・。


一般入試を受けて合格したSUN君は、

塾へ来てくれた回数が、いちばん多い生徒でした。


うちの塾は、

週に何度来てもいいことになっているのですが、

彼はその制度を有効(?)に利用し

夏休み以降、平日はほぼ毎日来てくれていました。


そのわりに成績がなかなか上がらず、

どうしたら彼の背中を押してあげられるのか

私自身も悩んだ時期もありました。


勉強を「強要」すれば、もちろん成績はあがります。

しかし、「強要」して作られた成績は、本物ではありません。

そこに「自分」が存在しないからです。


自分で気づき、自分でする・・・。


それまで、こちらはいろいろな言葉をかけながら

じっと「その時」が来るのを待つしかありません。


こんなことを言っていると

「甘い!」と笑われそうですね。


でも、えらそうに言えば、

こちらは人間を育てているつもりなんで。

あやつり人形を作ってるわけじゃないんです。

その辺の学習塾といっしょにしないでほしいな。 

そもそも、うちは私塾で、学習塾じゃないんでね。

うわっ、言っちゃった(笑)。


結論としては、じっと待った甲斐がありました。

SUN君は、冬休み以降、ぐっと成績を伸ばし、

すうーっと安全圏に入っていきました。


もちろん、成績が伸び、

合格したことがすべてではありません。

SUN君自身がおそらく自分で感じ取れるくらい

人間として成長してくれました。

「自分の意志でする」という人間に・・・。

なんか、傲慢な言葉が多いな、今日は(笑)。


私のやっていることが間違っていないと

証明してくれたSUN君、そして現中3生のみんなには、

ほんとうに感謝しています。


こんな出会いが、今年もありますように・・・。