8月は5冊です。
7月から8月にかけて、図書館で少し昔の本を借りて読むことが多かったのですが、8月からはまた新刊を読み進めています。
井上真偽さんの作品は、登場人物の設定や性格が突飛で、その辺りが苦手でなければ、ミステリ好きなら楽しめること間違いないです。
王道でもないのに、読んだ後は本格ミステリだなと思うのは、ちゃんと謎解き過程を説明してくれるからかしら。
次作以降も楽しみな作家さんです。
8月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1425
ナイス数:78

読み進めているうちに、今回の謎は何だろうと思っていたところで、改めて表紙を開いたページの作品説明を読んで、まさか芥川の短編を書かれた意図が謎だったとは。
それでも、このシリーズの面白さは変わりませんでした。
いわゆる文豪作品は教科書くらいでしか知らない私でも十分楽しめました。
有名なことかもしれませんが、芥川賞と直木賞の起源はこれで初めて知りました。
読了日:08月03日 著者:北村 薫

今回は馬場メインの話で、何となく終わりを予感させるような展開に寂しいものを感じながら読んでいたのですが、ラストは馬場の容態がどうなったのか、馬場の過去の事件と昏睡強盗との関係は何なのかなど、次が気になる状態でした。早めに次作をお願いします。
読了日:08月15日 著者:木崎 ちあき

読んでみて初めてタイトルについてすごく納得してしまいましたし、その早すぎる探偵っぷりがこの作品の最大の魅力です。犯行が行われる前にトリックを見破るという、探偵ですが、決して超常的な力でもなく、全てちゃんと推理で看破する(ちょっと無茶な部分もないわけではないですが)というのが面白いです。最後まで姿を現さないと思っていた探偵も終盤登場し、下巻はいよいよ決戦ということで楽しみです。
読了日:08月17日 著者:井上 真偽

上巻も面白かったですが、下巻もその面白さは変わらず。一華と友人との関係もほっこりさせられるものがあり、良かった。少々残念だったのは、ラストの橋田が残るまでのところが、簡単すぎのように感じたこと。でも反対にあまりここを長くしてしまうと話の本質がブレてしまうと考えれば有りかも。
読了日:08月23日 著者:井上 真偽

購入した際の帯の予備知識を持たずに、という文言を見て、逆に色々推測して読んでしまったせいか、晃二ついて、何となく気付いてしまいました。ですが、それでもこの作品の叙述トリックは見事で、様々な人の視点で語られる各章を読み進めていくうちに謎が深まり、そして謎が解けていく様は読んでいて気持ちが良いものでした。これが40年前の作品とは。復刊感謝です。
読了日:08月25日 著者:泡坂 妻夫
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