今回は、平成25年10月分の読書まとめです。
何を今更なんでしょうが、いつもは読書メーターのまとめ機能でアップしているところを、その機能が使える期間を過ぎてしまったため、時期外れの今頃、いつもと仕様を変えまして、10月に読んだ本の読書メーターの感想をアップします。
読んだ本は8冊と結構多いですね。
この月は東野圭吾さんを集中的に読み、読書メーターに感想をアップしたのですが、読書登録数の多さにびっくりした記憶があります。
いつも自分ではそれなりに人気のある方の本を読んでいたつもりでしたが、東野圭吾さんは読者数がケタ違いでした。
ベストセラー作家ってすごいです。
QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫) 著者:高田崇史
読了日:平成25年10月5日
〔感想〕
再読です。第一作の百人一首より、こちらの作品の方が面白いと思いましたが、それも第一作目があってのことなんでしょう。それにしても昔の和歌にこめられた想いってこんなにも奥深いものだったのですね。
化学探偵Mr.キュリー (中公文庫) 著者:喜多喜久
読了日:平成25年10月11日
〔感想〕
謎を化学的に解決する短編集で、探偵役は大学准教授の男性でワトソン役は大学の庶務課に所属する新人職員の女性という組み合わせです。この庶務課の新人職員である七瀬が明るくて新人らしさあふれる人で、ワトソン役っていうと探偵役に振り回されるというパターンが多いですが、この作品では、むしろ七瀬が准教授を振り回すというか、上手く乗せているって感じが面白かったです。何より、2人の会話が軽快で、作品全体の雰囲気が明るく感じられます。もし続編が出るなら、ぜひとも読んでみたいと思う作品でした。
卒業 (講談社文庫) 著者:東野圭吾
読了日:平成25年10月14日
〔感想〕
加賀恭一郎シリーズの第1弾的な位置づけの作品ということで、読んでみました。登場人物たちの関係が絡み合い、話が二転三転するなど、何だかとってもドラマ化しやすいお話だなあと思いました。雪月花のルールの所は難しくて結局読み飛ばしちゃいました。トリックなどを含めて本格派っぽいのに、本格推理小説かというとちょっと違和感がありますね。
QED ベイカー街の問題 (講談社文庫) 著者:高田崇史
読了日:平成25年10月20日
〔感想〕
再読です。他のQEDシリーズと比べて扱う題材が異色ですが、QEDらしさは健在で、楽しく読むことができました。ホームズに関する説は、そんなに奇抜といったものでもないのでしょうが、現実の事件と絡んだところは面白かったです。最後の小松崎の解説が良かったです。
手紙 (文春文庫) 著者:東野圭吾
読了日:平成25年10月23日
〔感想〕
知り合いに薦められて読んでみました。胸にずしんと来る、考えさせられる小説だと聞いていたのですが、確かに読み終えて、何だか色々なものが心に残るものでした。最初は読んでいて、辛い内容だなあと正直苦しかったのですが、読み進めている内にグイグイ引き寄せられるものがあり、結局一気に読んでしまいました。名作というのも納得です。
眠りの森 (講談社文庫) 著者:東野圭吾
読了日:平成25年10月25日
〔感想〕
加賀恭一郎シリーズの2作目です。解説を読むと本格推理小説と言っていますが、そんなにガチガチの本格モノというわけではないですね。なので、軽く読める感じです。バレエ界が閉鎖的なものということを表すためでしょうが、作品全体の漂う雰囲気も暗く重い感じがしました。加賀刑事のラブロマンスはその後が気になりますね。
目白台サイドキック 魔女の吐息は紅い (角川文庫) 著者:太田忠司
読了日:平成25年10月28日
〔感想〕
今回は北小路さんが活躍する場面がありましたね。このシリーズは、無藤くんの考える手足としての活躍を見守るのが楽しみのひとつです。続編も楽しみです。 ただ、前作を読んでいないと?となるところがあるのに、これが2作目だということが表紙にもあらすじからも読み取れないのは、ちょっと不親切かなと思いました。
バチカン奇跡調査官 終末の聖母 (角川ホラー文庫) 著者:藤木稟
読了日:平成25年10月31日
〔感想〕
今回の奇跡調査は、バラバラなことだと思われていた出来事が最後に収束されていく様は中々面白かったです。平賀神父が重要遺跡の一部を探究心から無意識に削り取ってしまうところで、ロベルト神父が周りの人にバレないかとヒヤヒヤするシーンは、何だか笑ってしまいました。