ラジオ(ボイシー)も是非、聞いてくださいね
前にどこかの機関誌に書いたこと、私の下書きの原稿を載せとくね
自閉症の子は自傷しパニックを起こすことがあります。どんな対応をしたらよいのでしょうか。
赤ちゃんはお腹が空いても「ミルクが欲しい」、オムツが汚れても「交換して」と言えない。
暑くても自分で脱げない。寝ようとしてもなかなか寝つけない。こんなときSOS出して泣いて訴えます。
親は「なぜ泣いているんだろう?」と原因を探り、「おっぱいをあげるからね」「オムツをとりかえてあげるからね」と助けてやります。
そして、子どもは「この人は僕を守ってくれる人だ」と認識し、「この世は安全な場所なんだ」とわかってきます。
■パニックを起こされたときは
自閉症の子は同じ道順しか通れない、決まった服しか着られない、この音は耐えられない等、こだわりがあります。
それを押し通すことを周りの大人が許してくれないとき、全身の力で地面に頭を打ちつけたり、自分の腕を噛んだりすることがあります。
言葉が出ていない子は尚更です。
私も自閉症児の親として未熟だった頃は、子どもが助けを求めているのに「いい加減にして!」と私もパニック状態になり、叱ってしまう悪循環に陥っていました。
■どう対応すればよいのか
大人も悲しいとき、泣きたいとき、怒りたいとき感情を抑え込んでしまったら八方塞がりになります。
パニックを起こした時は嵐が過ぎ去るのを待つしかありません。時間が本人をクールダウンさせ解決してくれます。
そして、赤ちゃんの世話と同様に「あなたの負担になる原因は作らないようにするからね」と安全地帯になってやることです。
可能な限りパニックを起こさないように子どもの望み通りにしてやることです。これは我儘を許すこととは違います
■心に残った主治医の言葉
主治医の言葉です。
「パニックを起こす理由がお子さんにはあるのです。『こうしてほしい』というこだわりには応じ、小さいうちに安心でできる生活環境をお母さんが与えてください。
パニック起こして一番しんどいのは本人なんですから」
更に、
「もし、お母さんが人の履いたスリッパがどうしても履けなかったとしましょう。『履け』と命令されたらどうですか? ナマコが嫌いだった場合「ナマコの刺身を食べろ」と言われたらどうですか?
これと同じで、大人からすれば『なんでこんなことにこだわるんだ』と思うことも、本人にとっては耐えがたい苦痛なのですから、こだわりや偏食に応じてあげてください」
前に連載してます
それからは息子が「これだけを着たい」と言えばそれを着せ、同じデザインの靴しか履かなければ、13センチ、14センチ、15センチと何足も買っておきました。
親として子どもが安心できるよう寄り添うことで、子ども自身もこだわりの緩め方を身に付けていくのだと思います。
こだわりは「やめさせよう。何とか治そう」ではなく、“とことんつきあう覚悟”が親として求められているのではないでしょうか。
連載は20時に更新してます。
その他、単発ブログも7時、12時にアップしてます。