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ダウン

 

昨日の続き

ダウン

 

通常学級ではこんな難しい算数を学んでいる!

 

現在はその会社を手放していますが、私は20年間、学習塾を経営し、小学1年生から3年生に、算数と国語を教えていました。一般的な子どもが通う塾です。

 

塾のなかには中学受験突破を目指すところもありますが、私がやっていた学習塾は、基礎学力の習得が目的でしたので、一般的な子であっても〝学校の授業が速すぎてついていけない子〟を指導する補習塾的な面がありました。

 

学校は、学年末までに教科書を最後まで終えなくてはなりません。

 

「クラスの子全員に学習内容を理解させるために、教科書は3分の2までしか進めませんでした」ということは担任には許されないのです。

 

熱心な教師は、早朝や放課後などに、理解していない児童を集めて補習することもありますが、教師は激務です。

 

不登校の子を訪問したり、宿題の採点をしたりして手が回らない実態があります。ですから、補習ができる教師ばかりではありません。

 

一方、親の強い希望で通常学級に知的遅れのある子どもを通わせる場合は、通常学級での学習について、保護者は次の2点を頭に入れておいたほうがよいと、私は感じています。

 

1つ目は、知的遅れがない子どもが学ぶことを前提にカリキュラムが組まれていること。2つ目は、学年相当の学習を理解できることを前提に教科書はつくられていて、その前提で授業が進んでいくこと。

 

小学2年生の算数では「かさの問題」を習いますが、これは一般的な子でも苦労する問題です。

 

例えば、「5デシリットルは何ミリリットルですか」などの問題です。答えは「500ミリリットル」。

 

この換算問題が登場すると、知的遅れがなくてもお手上げ状態になる子どもが多くいて、この問題を出されるのを嫌がっていました。

 

そういう意味で知的遅れがある子が通常級で学ぶのは苦しいことだと思います。